2018年12月18日

予想外の美しさ『七つの海を照らす星』

昼寝研究所寝言レポート#1731

いつも通りマウスを手にしてエディタ上のカーソルを文末に動かしたのですが『決定』をするにはどちらをクリックするべきなのかを忘れてしまって最近頓に怪しくなってきた記憶力を心配するもすぐに思い出して無事に十二指腸クリックで事なきを得てそのまま快適に入力を進めて最後は前頭葉ボタンでファイルを保存しつつお送りする寝言日記でございます。

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はい、読み終えました。
七河迦南先生の『七つの海を照らす星』です。
いやあ……なんでしょうこれは。
児童養護施設の七海学園を舞台にした連作短編集。
不可能状況がぽろぽろと出てきます。
第六話『暗闇の天使』ではトンネルで聞こえる謎の声と人間消失。
なかなか凝った舞台装置で、面白かったです。
トンネルからの消失を扱った作品といえば鮎川哲也先生の名作『道化師の檻』が思い浮かびます。そして、この『七つの海を照らす星』は第18回鮎川哲也賞受賞作
まあ、トリックの切れ味だけを取り上げてしまえば、道化師の檻を超えることは難しいのですが、いろいろと工夫を凝らしており、なかなかのオモシロさ。

などと思って最終話を読んだわけですが……
まあ、連作短編集といえば、最終話で何かしらの仕掛けがあるのが一時流行りました。(今もかな? もう長年その辺りを追いかけていないのでわかりませんが)

ある程度予想しつつ、冒頭で明かされたアレやコレやにちょっと呆然。
トリックを積み上げたミステリというのはどこまでも人工物なのですが……まさかこんな舞台を用意した上でここまでやるかという……

というわけで、大満足の作品でした。
Kindle本ですが、ちゃんと宇田川拓也さんの丁寧な解説も収録されています。
またこの収録が愛に溢れていて良いです。



そして、さらに驚いたのが、なんとこの作品の続きがあるという……
Kindle版もあるので、これは読んでしまうかな……他にKindleになっていない作品が2冊。
専業作家ではないようで、寡作で丁寧な作品作りをしているようです。

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プロのマンガ家塚脇永久さんのMリーグマンガが面白いのです。
https://togetter.com/li/1281209
これでMリーグがより楽しめるという。素晴らしい。
ただし、作者の方が特に許可を得ることもなく勝手に書いているので、いきなり消えることもあり得るという……今のところは、描かれているMリーガー達もユルく見守っているという感じ。もうMリーグから本を出してほしい……

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というわけで昨日2018年12月17日の自作Kindle有料版ダウンロード数は1冊。無料版が3冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1655ページ。ありがとうございました。

さあ、ちょっと今日もアレコレ進めます。時間がないけど、少しずつの前進が大事と信じて。

それでは本日もお疲れさまでした。
お休みなさい。

未消化のネタの化石
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
・困った時には今月の本の雑誌
・『徒然チルドレン』もう一回読んでからとか言っていつ読むのか……
・『蝉時雨のやむ頃』また一巻からかなあ。
・あらためて『エリア51』に手を出しました! 3巻まで読みました。
・Mリーグマンガの作者の『鉄鳴きの麒麟児』1巻読みました
・おお、いつの間にかKindleで『青い空を、白い雲がかけてった』が!!
・『血潜り林檎と金魚鉢男』を読みました。けど、続きがあるんだよな〜