2019年04月04日

ミステリでしか表せないスゴさ

昼寝研究所寝言レポート#1838

本の短い紹介のようなもの第4回
あ、言い忘れていたような気がしたので改めてアレすると、今まで読んだお気に入りの本を紹介するコーナーです。
記念すべき4回目はやっぱりこの作品。

訳が古くてなかなか手を出す気になれない作品群』の中に埋もれさせておくにはあまりに惜しい存在。
作家、批評家、詩人であるギルバート・キース・チェスタトンのブラウン神父シリーズでございます。

全五冊のこの短編集、最近だと田口俊樹氏の新訳版がハヤカワから出ているのですが、一冊目だけです。待っているのですが、続刊が出ないまま3年が過ぎようとしています。

というわけで、しょうがなく全部揃っている創元推理文庫版で。
五冊の中でも名作が目白押しの『ブラウン神父の不信』でございます。
特にお気に入りは「ムーン・クレサントの奇跡」です。
上から見ると三日月をしている『ムーン・クレサント』と呼ばれる建物の一室からの人間消失。
いや、本当に奇跡です。

チェスタトンは不可能犯罪の名作が多く、これ以外にも第五短編集に入っている『古書の呪い』などは「その本を読んだ人間が姿を消す」という凄まじい不可能現象に挑んでいます。
で、不可能犯罪以外でも「理屈のスゴさ」が光りまくっています。
第一短編集に入っている『折れた剣』においては「枝を隠すなら森に」という有名な言葉から読者を、戦慄すべき(しかしミステリ的にはこの上なく美しい)結論へと導いてくれるのです。

唯一無二の存在。ブラウン神父シリーズをもっと読みやすいカタチで出してくれないかなあ……



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はい、昨日に引き続き『まんがの作り方』を読んでおります。
全8巻。いま7巻です……

いや、かなり好きな絵です。不安定なところもありますが、まあ、それも含めて好きということで。もう、通勤の御堂筋線でこのマンガが読める、とソワソワするほどでした。

で、あっという間にユルユルと7巻まできてしまいました。
武田さんの存在がどんどん大きくなっています。が、基本的にのんびりしています。
いい雰囲気だなあ……

7巻には読み切りの短編が載っていて、切ない感じでスッと終わるのですが、その次のページが脱力満開のあとがきで、ちょっとビビりました。

好きな表紙です。


このまま他の作品にも手を出します。

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というわけで昨日2019年4月3日の自作Kindle有料版ダウンロード数は1冊。無料版が2冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1105ページ。ありがとうございました。

なんかPrime Readingから外れた『チョコレートの天使』ですが【SF・ホラー・ファンタジー】の20位以内に入ったりしております。あと『青い月夜の特別なこと』も20位以内に入っていたりします。
つまり、日々お伝えしているような販売数でこの程度にはいけるということです。
それがちょっと寂しいです。

noteにはやっぱり『夏のストロボあるいは魔法』をぶつけようと思います。
個人的には好きな作品ですし、それが小説を書く上で一番のモチベーションになっているので。
まあ、週末から修正しつつ少しずつアップしていきます。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

過去の日記はこちらから。
さくらのブログ:http://red56.sblo.jp/
note:https://note.mu/red56/m/mc041a3f589ba
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ハマる要素しかない『まんがの作り方』

昼寝研究所寝言レポート#1837

【本の短い紹介のようなもの第3回】

第3回目はついに出ました島田荘司先生!
ご紹介する本はもちろん『占星術殺人事件』でございます。

カーが得意とした密室は『不可能犯罪もの』というジャンルです。
内側から鍵がかかった、誰も出入りできない部屋の中に転がる他殺死体。いったいどうやって犯人は逃げ去ったのか。
というのが密室の基本。
足跡のない殺人や、衆人環視で気付かれない状況の犯行など応用はあります。

まあ、不可能犯罪と言えば密室。これが一番簡単に『はい、不思議不思議』とアピールできるわけです。

ところが、そこに分類されないものもあるのですが、それはそもそも非常に難しいわけでして……

例えば、建物や列車、飛行機などが消えるという強烈なものなどもあります。

で、まあ、そういった前置きからなんのアレもなく『占星術殺人事件』は名作であると。
名探偵御手洗潔のデビュー作。初期の頃の若々しい破天荒な活躍が楽しめます。

高校生の頃に読んで非常に驚きました。
トリックでここまでの破壊力を持ったものは滅多にありません。
まあ、そのせいで某有名なマンガにトリックを盗まれたらしいですけど……
そちらを先に読んだ人がこの小説で驚けないことが残念です。

新本格というミステリ復権というか新しい流れを作り上げたことも含めて、とても重要な作家です。

島田荘司先生のサイン会に行ったことがありますよ! 2ショットの写真も撮らせていただきましたよ!

というわけでミステリ史上前代未聞の不思議なトリックが楽しめます。



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いままでその存在をなんとなく知っていたけど、読んだことのないマンガ家さん。
たくさんいます。

平尾アウリ先生もそのような存在でした。
そもそも最初にその名前を見たのが『推しが武道館いってくれたら死ぬ』という妙なタイトルのマンガで、表紙が異常にカワイイ女の子ばかり。これはなかなか手を出せません。
が、先日『まんがの作り方』がKindle Unlimitedで1巻無料でした。

あ、Kindelの無料本には幾つかのパターンがあります。

1)完全無料の0円。
2)期間限定無料。x月xx日まで読めます。
そして
3)Kindle Unlimitedでx巻まで無料(いつまでも、というわけではない)


何度もこの日記で繰り返していますが、生きていく上でとても大切だし、物忘れが酷いという悲しい現実もあるので、何度でも書きます。
一番望ましいのが1)であることはもちろんです。
2)は基本的にあとで削除が面倒なので買いません。よっぽど興味をひかれれば別ですが。
で、クセモノが3)です。
これもなんか2)に似ているんですよね……
これがちょっと悲しいのは、1巻読んだ! めちゃくちゃおもしろい! よって2巻3巻4巻を買った!
最後まで読んで、ああ満足満足。
で、あるとき「これ、おもしろかったなあ。また読み返すか」と思って本を探すと……なんと1巻を持っていないわけですよ。Kindle Unlimitedの0円も終わっていたりするわけです。
ちなみに、Unlimitedは数万冊の本が読み放題ですが、一度に手元に置けるのは10冊という縛りがあります。まあ、有料の図書館みたいな仕組みです。

2巻3巻を買っている時に、いまさら読んだばかりの1巻を買い直すわけがなく、シリーズを読了した直後でも同様です。

まあ、そんなこともあるので、今回も3巻まで買って、1巻はいずれ返却しなければならないわけで、ちょっとモヤモヤしています。

でも、新しい作品との出会いを導いてくれたので、やっぱり大きな感謝しかありません

さて、ようやくこのマンガのお話に戻ります。
マンガ家マンガが好きです。そして、マンガを描くために言い寄ってきた女の子と付き合うことになった川口さん。おお、なんだこの楽園。

というわけでとても楽しく読んでおります。
数日のうちに最後まで読んでいることでしょう……



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というわけで昨日2019年4月2日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が3冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1025ページでした。ありがとうございました。

えーっと、次にアップするお話を選んでいます。
もう古い有料のお話を無料で公開するかな……などと思っております。
しかし、noteの閲覧数が思った以上に伸びなくて……
3/12から始めていますが、ここまでの全体ビューが1624で、スキが57です。
でもね、気がついたのですが、皆さん、ちゃんとした内容の記事を投稿しているんですね。
こんなどうでもいいような日記をわざわざ出している人は少ないようです。
でも、もちろん日記を出し続けますが……

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

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