2019年04月06日

決意とその先へ『着たい服がある』2巻

昼寝研究所寝言レポート#1840

【本の短い紹介のようなもの第6回】

大昔に読んだ本をうっすらとした記憶を元に半ば空想でオススメするコーナーです。
本日はカーター・ディクスンの『第三の銃弾[完全版]』です。

ちょっと前にご紹介したディクスン・カーのもう一つのペンネーム(出版社との契約で、カーの名義で他社では書けない)のカーター・ディクスンです。何このそっくりな名前

[完全版]という謎の文字がついていますが、ということは当然[不完全版]があったわけです。
日本では長年に渡って創元推理文庫『カー短編集2』(初版1970年 後にカー短編全集になってます)に入っていたんですよ。「第三の銃弾」が。
で、それなりにおもしろいと思っていたのですが……
なんと、この作品、フレデリック・ダネイによって雑誌掲載用に2割ほど刈り込まれたバージョンだったのです! なんちゅうことを……

まあ、ダネイって『エラリー・クイーンの片割れ』なので……まあ、彼がやったのだったらしょうがないわな。カーもそれを承諾したというし。

で、日本で何度目かのカーブーム(たぶん)が起こった2001年にハヤカワからこの[完全版]が出てきたわけです。よく出してくれました!

内容は……まあ、アレです。魅力的な不可能犯罪ものですよ。
……あのですね、このあらすじをいつか小学生の娘に話したら、あっさり真相を看破されてしまい、もう二度と雑な内容説明などするまいと心に誓ったのです。

で、最後に残念なお知らせが。
せっかく後から出てきた[完全版]ですが、いますでに絶版扱い……
そして創元推理文庫の「カー短編全集2」は未だに入手できるという……

カーの本は60冊ぐらい持っていますが……電子書籍は一部のみ。
全部Kindleに入ってくれないかなあ……いまさら権利を持っているところと新しい契約とかできないのかなあ……



https://amzn.to/2Uk7wut

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ようやく読みました。常喜寝太郎先生の『着たい服がある』第2巻を。

金曜日に仕事帰りの電車の中で1巻から読み返そうと思ったのですが、ダメでした。

このマンガ、主人公の女性が周りから「スタイル良いから、すらっとしたシンプルな着こなしができていいなあ」と思われているのです。しょうがないので、その期待に応えるべく、さらっとカッコイイ服を着ているのですが……実は、ロリータファッションへの憧れがずっとあって、高校卒業時に意を決して購入したとっておきの服もあるのです。

……何も悪くない人が苦しむのを読むのが、仕事直後の弱った心身には辛くて……

というわけで土曜日にまとめて2巻まで。
おお、ついに家族にばれた……

結構重いです。が、誠実さが裏切られることがないのが救いです。
いやあ、アレコレあって、ついに大きな前進か。

わたしは着たい服がまったくない人種なのですが、このお話はとても楽しめます。



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というわけで昨日2019年4月5日の自作Kindle有料版ダウンロード数は2冊。無料版が3冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1519ページ。ありがとうございました。

noteで『夏のストロボあるいは魔法』の第2回を公開しました。
これ、大昔に書いたのですが、良い雰囲気だなあ……

https://note.mu/red56/m/m62a53d41e8d7

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。