昼寝研究所寝言レポート#1842
【本の短い紹介のようなもの第8回】
8回にもなるともうそろそろネタが尽きているんじゃないかと思いきやネタが尽きているからこそこんなコーナーを始めたわけであってそこは大いに開き直ってお送りする寝言日記でございます。
……じゃない。本の短い紹介のようなものでございます。
本日のイチオシは島田荘司先生の『奇想、天を動かす』でございます!
あれ? なんと! この本、Kindleになってない!
なんてことでしょう……
このカッパ・ノベルス版が出た時のことを覚えています。
新聞に大きな広告が載っていました。あと、カバー折り返しの作者の言葉が自信に溢れたものでした。
この『奇想〜』はいつもの名探偵・御手洗潔は出てきません。警視庁捜査一課の吉敷竹史が主人公です。
彼の出てくるシリーズは、御手洗ものに比べると、どうしても事件が地味なのです。
が、カバーの作者の言葉を信じて読んでみました。
……列車のトイレから一瞬にして姿を消すピエロ。列車を襲う赤い目の巨人。
なにやら妙なファンタジーで幕を開ける物語。
そして、現実の世界で発生する、当時施行された『消費税』が引き金になる殺人事件……
何もかもが奇想天外なトンデモナイ事件が展開されます。
まさか、吉敷モノでこんなことが起こるとは……
当時のわたしはこの本を読みながら至福の時間を過ごしたものです。
ミステリに強烈な謎とロマンを求めるなら、是非。
というわけで、紙の本ならまだ手に入ります。
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さて、昨日娘と一緒にPrime Videoの『男はつらいよ』映画版第1作を見ました。
何故か娘が見たいと言い出したのです。理由は知りません。作られたのはなんと50年前。
おそらく、彼女が読んでいるマンガに名前が出てきたのでしょう。
最初のヤツを全部見るのは十年以上ぶり。
寅さん、久々に見ましたが、めちゃくちゃな人だな。
いいなあ……
『男はつらいよ』に関して言えば、わたしは小学生の頃から見ていましたが、見たことのない人も当然多くいるわけです。
当時からよく聞いたのが「なんか古い昭和の映画と思って見なかったけど、見たらめちゃくちゃおもしろい」と認識を改めるコメント。
まあ、見てしまえばおもしろいんですよ。
それにしても、あれだけたくさんの映画ができるってスゴいです。
特に初期の頃の倍賞千恵子さんの可憐さときたら、破壊力抜群です。
2作目を見ることがあるのかなあ……
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というわけで昨日2019年4月7日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が4冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は746ページ。ありがとうございました。
今日はnoteの小説の更新はお休みです。
毎日となると、なかなかしんどいので……
昨日はさくらのブログの方の日記、文章を流し込んでから更新ボタンを押すのを忘れてしまっていました。さきほど更新しましたよ。
小説は明日更新予定です。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
2019年04月08日
甘く危険な世界『推しが武道館いってくれたら死ぬ』
昼寝研究所寝言レポート#1841
【本の短い紹介のようなもの第7回】
昔読んだような気がする本についてあることないこと思い出してご紹介するコーナーです。
最初からミステリが続いているので続けます。
あ、このブログで過去に取り上げたものばかりですが、そういうものです。
というわけで本日は短編ミステリ職人であるエドワード・デンティンジャー・ホックの作品を紹介します。
彼の作品はたくさんありますが、その中から選ぶとしたらもちろん『サム・ホーソーンの事件簿』でございます。一番簡単にまとめて入手できるので。
アメリカのノースモントという町で開業医をしていたサム・ホーソーン老医師の回想という体で語られるお話です。時代は1920年ぐらいから少しずつ経過していきます。
特筆すべきは全てが「不可能犯罪」だということ。
もう、サム先生の周囲で事件が次々に起こり、そのいずれもが「あり得ない」状況を含んでいるという……なんてステキなんでしょう!
密室ものも多くありますが、それ以外の不可能状況もなかなか魅力的です。
トウモロコシ畑沿いの道を曲がった途端に自転車だけを残して消えてしまった少女の話や……あれ? 幾つか挙げようとしましたが、忘れています。とにかくそんな感じですよ。
そして、その中でも強烈な謎の提示として忘れがたい話があります。
これは、ホックの作品だけではなく、わたしが読んだミステリ(大した数ではありませんが)の中でも出色の出来かと。
それが第四短編集に収録されている『革服の男の謎』です。
自分で作った革の服を着た放浪者がいたという。その伝説が復活した時にサム先生が出会った不思議なできごととは……
いやあ、すごい。
完璧ですよ。こんな魅力的な謎をこんなふうに解き明かすことができるなんて……
わたしにこんな短編が書けたらもう思い残すことはないです。
短編ミステリ職人であるホックの匠の技が光る、惚れ惚れするような美しいお話でした。
残念ながらKindleにはなっておりませんが、まだ紙の本は入手できるようです。
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スミマセン……また平尾アウリ先生の話題です。
4日前まで未読のマンガ家さんでした。
昨日今日で『青春の光となんか』さらに『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を1巻から最新5巻まで読了。
『まんがの作り方』を読んで、わたしの中では「カワイイ絵を描く、ちょっと変わったマンガ家」という感触でしたが『青春の光となんか』を読んで「あ、すごく変な人なんだ。そして絵はカワイイんだ」という認識に三階級特進。
さて、そんな中でアウリ先生の出世作『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を読んだのです。
岡山を拠点にする7人組地下アイドルChamJam。その中でも人気が一番ない舞菜を応援することに生活の全てを捧げている女性、えりぴょんが主人公。たぶん。
破天荒に突き進む地下アイドルオタク達と、夢を叶えようとする女の子達の姿が描かれまくっています。
なにか、見てはいけない、触れてはいけない世界のような気がします……そこにいる彼等がうらやましく思えてしまうからです。
地下アイドルのメンバーの苦労なども描かれているため、読んでいるこちらまで彼女達を応援したくなるという……というか、舞菜のグッズがあったら買ってしまう予感しかありません。5巻の特典にチェキ風カードがついていたと聞いてちょっと悔しい気持ちです。
5巻まで読んでしまったらこのタイトルはとても自然。
いい世界だ……
『妄想テレパシー』の戸田君ふうに言うと「はい、好き〜」という感じ。
あ、明らかにアウリ先生の画力がアップしています。
このマンガ、去年、華々しくアニメ化の発表があったようですが、その後音沙汰なしだそうです……
これ、やろうと思ったら曲やらなんやら揃えなきゃならんから、その辺りの手間が尋常でないかと。それで頓挫したんかなあ……
で、こんな状態で実は昨日なんばのヴィレッジヴァンガードでイベントがあって、アウリ先生のサイン本の抽選販売が行われていたというスゴいチャンスがあったのですが、それを知ったのが昨日の夜だったので間に合わず。
まあ、もしかして余分のサイン本があるかもしれないので、暇があったら覗いてみます……
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というわけで昨日2019年4月6日の自作Kindle有料版ダウンロード数は2冊。無料版が5冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1274ページ。ありがとうございました。
noteを始めてまもなくひと月です。
そこで継続するかちょっと考えてみます。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
【本の短い紹介のようなもの第7回】
昔読んだような気がする本についてあることないこと思い出してご紹介するコーナーです。
最初からミステリが続いているので続けます。
あ、このブログで過去に取り上げたものばかりですが、そういうものです。
というわけで本日は短編ミステリ職人であるエドワード・デンティンジャー・ホックの作品を紹介します。
彼の作品はたくさんありますが、その中から選ぶとしたらもちろん『サム・ホーソーンの事件簿』でございます。一番簡単にまとめて入手できるので。
アメリカのノースモントという町で開業医をしていたサム・ホーソーン老医師の回想という体で語られるお話です。時代は1920年ぐらいから少しずつ経過していきます。
特筆すべきは全てが「不可能犯罪」だということ。
もう、サム先生の周囲で事件が次々に起こり、そのいずれもが「あり得ない」状況を含んでいるという……なんてステキなんでしょう!
密室ものも多くありますが、それ以外の不可能状況もなかなか魅力的です。
トウモロコシ畑沿いの道を曲がった途端に自転車だけを残して消えてしまった少女の話や……あれ? 幾つか挙げようとしましたが、忘れています。とにかくそんな感じですよ。
そして、その中でも強烈な謎の提示として忘れがたい話があります。
これは、ホックの作品だけではなく、わたしが読んだミステリ(大した数ではありませんが)の中でも出色の出来かと。
それが第四短編集に収録されている『革服の男の謎』です。
自分で作った革の服を着た放浪者がいたという。その伝説が復活した時にサム先生が出会った不思議なできごととは……
いやあ、すごい。
完璧ですよ。こんな魅力的な謎をこんなふうに解き明かすことができるなんて……
わたしにこんな短編が書けたらもう思い残すことはないです。
短編ミステリ職人であるホックの匠の技が光る、惚れ惚れするような美しいお話でした。
残念ながらKindleにはなっておりませんが、まだ紙の本は入手できるようです。
=====================
スミマセン……また平尾アウリ先生の話題です。
4日前まで未読のマンガ家さんでした。
昨日今日で『青春の光となんか』さらに『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を1巻から最新5巻まで読了。
『まんがの作り方』を読んで、わたしの中では「カワイイ絵を描く、ちょっと変わったマンガ家」という感触でしたが『青春の光となんか』を読んで「あ、すごく変な人なんだ。そして絵はカワイイんだ」という認識に三階級特進。
さて、そんな中でアウリ先生の出世作『推しが武道館いってくれたら死ぬ』を読んだのです。
岡山を拠点にする7人組地下アイドルChamJam。その中でも人気が一番ない舞菜を応援することに生活の全てを捧げている女性、えりぴょんが主人公。たぶん。
破天荒に突き進む地下アイドルオタク達と、夢を叶えようとする女の子達の姿が描かれまくっています。
なにか、見てはいけない、触れてはいけない世界のような気がします……そこにいる彼等がうらやましく思えてしまうからです。
地下アイドルのメンバーの苦労なども描かれているため、読んでいるこちらまで彼女達を応援したくなるという……というか、舞菜のグッズがあったら買ってしまう予感しかありません。5巻の特典にチェキ風カードがついていたと聞いてちょっと悔しい気持ちです。
5巻まで読んでしまったらこのタイトルはとても自然。
いい世界だ……
『妄想テレパシー』の戸田君ふうに言うと「はい、好き〜」という感じ。
あ、明らかにアウリ先生の画力がアップしています。
このマンガ、去年、華々しくアニメ化の発表があったようですが、その後音沙汰なしだそうです……
これ、やろうと思ったら曲やらなんやら揃えなきゃならんから、その辺りの手間が尋常でないかと。それで頓挫したんかなあ……
で、こんな状態で実は昨日なんばのヴィレッジヴァンガードでイベントがあって、アウリ先生のサイン本の抽選販売が行われていたというスゴいチャンスがあったのですが、それを知ったのが昨日の夜だったので間に合わず。
まあ、もしかして余分のサイン本があるかもしれないので、暇があったら覗いてみます……
=====================
というわけで昨日2019年4月6日の自作Kindle有料版ダウンロード数は2冊。無料版が5冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1274ページ。ありがとうございました。
noteを始めてまもなくひと月です。
そこで継続するかちょっと考えてみます。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。