【本の短い紹介のようなもの第16回】
最近の事さえ覚えていない心も頭もガランドウの男が鈍い音を響かせながら過去に読んだかもしれない本を適当にオススメするコーナーです。
16回目はついにこのお方。
優れたSF作家、ミステリ作家であり、生化学者として科学エッセイも記し、ジュブナイルやシェイクスピアの研究所なども合わせると、著作の数は500冊以上になるというとんでもない作家アイザック・アシモフ。
メンサの会員でもあり、あの『ロボット三原則』を生み出した正真正銘の天才ですよ。
あまりによくできているので、Wikiにも載っていたロボット三原則をご紹介。
第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない
*『われはロボット』 小尾芙佐訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉より
これ、見ての通り、すごい縛りとなります。
で、すぐにミステリに結びつきそうじゃないですか!
当然、アシモフ自身がそういったものも書いています。
まあ、今日はSFは置いておくとして、純粋なミステリとしての代表作『黒後家蜘蛛の会』(くろごけくものかい)をオススメしたいと思います。
これ、全五巻の短編集なのですが、もう縦横無尽に博識ぶりを発揮しております。
この黒後家蜘蛛の会(ブラック・ウィドワーズ)のメンバーは月に一度集まり、晩餐会を開くことにしています。給仕も毎回ヘンリーという男に頼んでいます。
主要なメンバーは「特許弁護士・暗号専門家・作家・有機化学者・画家・数学者」といった錚々たる顔ぶれ。
その中の一人はゲストを連れてくるという決まりになっており、ゲストが話すちょっとした謎をみんなで考える、というのがこのお話の骨子となっております。
それぞれが優れた頭脳の持ち主ですから、様々な推論が飛び交います。
皆の話が出尽くしたその後で、議論を最後にまとめるのはいつも決まって給仕のヘンリーなのです。
いやあ、本当にすごい。
ちょっと強引なアレもありますが、このお約束の流れをニヤニヤしながら読んでしまいます。惚れ惚れするような名作もたくさんあります。
さらに恐るべきはこの本の訳者、池 央耿(いけ ひろあき)氏です。アシモフはリメリック(滑稽五行詩、五行戯詩とも呼ばれる謎の短い詩)も好きで、作中によく出てくるのですが、それをなんとか日本語にしているのです。もはや、これも奇跡。
知識を刺激される楽しい短編集。天才の繰り広げる世界に酔いしれることができます。
あ、いま見たらまた『新版』が出てる……
しかし、収録作品は過去の本と同じようです。
これ、全五巻と言いつつ、未収録の作品が多数あるのです。『最後の事件』も存在するらしいのですが、日本では文庫になっていないのです。なんとかしてくれ〜
あ、紙の本しかないです。
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次第に本の紹介コーナーがメインになりつつあるな……
まあ、いいや。
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そう言えば、『推し〜』のグッズが会社から歩いて10分のところで買えるということが判明してしまったので、どんなものか目視指さし確認するために昨日の昼休みにGraffArtという店に行ってきました。
雑居ビルの3F。エレベータでのみたどり着けるようです。
店内は狭く、お客さんも数人いますが、とても静か。
まったく知らないマンガあるいはアニメのさまざまなグッズが並んでいます。それらを見ているだけでちょっと楽しいです。
そして『推し〜』グッズもその一角にありました。
うわー、モバイルバッテリーいいなあ。謎のデカスマキャラスタンド(もう用途がわからない名前)も欲しい……しかし、これにこの金額を払っていいのか。いや、Cham JamのCDを何枚も買うことを考えたら、かなり安いはず……いや、CDなんか実在しないんだっけ。
しばらく迷いましたが、とりあえず実物を見て指させたということで引き上げました。危なかったぜ〜
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というわけで昨日2019年4月15日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が1冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1005ページ。ありがとうございました。
noteは小説を出さないと、ビューが伸びないようです。
とりあえず、Kindle無料版は残すところ『時の影』だけ。
アレを出していいものか……ちょっと考え中です。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。