2019年04月21日

戦いの終わりそしてその先へ『ハナカク』第19話

昼寝研究所寝言レポート#1855

【本の短い紹介のようなもの第21回】

えー、つまりですね、新本格という流れでトリック重視のミステリがどどーんと出てきたわけです。(昨日からの続きというわけではないです)
まあ、それ以前にだって色々と愉快なミステリがたくさんあったわけです。
その中でも凄まじいのが大阪圭吉先生の『灯台鬼』という作品。
青空文庫で18ページという短い作品ですが、もう強烈な内容でお腹いっぱいになることでしょう。

霧の深い真夜中に、臨海試験所から見える灯台の明かりが突然消えてしまいます。
そこから始まる人知を超えたと思われる怪異の真相や如何に。

講談社の『密室探求』という鮎川哲也先生編集の本に収録されていたのを最初に読みました。
この作品が強烈過ぎて、後に大阪圭吉作品をいくつか読みましたが、この作品から受けた衝撃が、やっぱり一番でした。
いまなら青空文庫で他の作品も読めますよ〜



Wikipediaによれば、作者の大阪圭吉は33歳で出兵先のルソン島で亡くなっています。
出征前に甲賀三郎へ託したとされる長編小説が行方不明のまま。これが見つかったら、一部の人には大事件でしょう。

=====================

noteで『ハナカク』の第19話が公開になりました。

ついにあの戦いの判定が出ました。
今回改めて最初から読み直しましたが、やはり熱いです。
これ、強くなりたいという気持ちが自分のためではないという辺りが良いです。
強烈な試合を経て花夏が少し成長したことを感じさせます。それに、あの対戦相手だって、強烈なライバルキャラになりました。本当に、まだお楽しみはこれからですよ。

娘が突然「お父さんが前に言ってたハナカクがチラシに載ってる」と意味不明なことを言ってきたので、なんじゃそりゃと思って紙を受け取ったら、どうやら古本屋で買ったマンガに挟まっていたもののようです。コミックの新刊ニュースの一角にハナカク最終巻のお知らせが。おお、切ない……

この最終4巻の読者レビューをネットのあちこちで見るとまだ読みたいという感想が多くて、そりゃそうだろうと。
主人公の思いに心を動かされていた物語が、これからというところで断ち切られてしまうことを考えると、リアルタイムで読んでいなくて良かったと思ってしまいます。
もちろん、本当に一番良いのはリアルタイムで応援してコミックも買って、連載がちゃんと続くことなのでしょうけど……
でも、当然のことながら一番きついのは作者なわけで……

とにかく、いま、作者自身が続きを描くと名言しているからこそ、安心して読むことができます。「強くて優しい人に」と願う花夏の成長を応援したいですし、ネットで広めてマンガの続きを描く、という作者の新しい挑戦を微力でも支えたいと思います。

先日の日記でも書きましたが、1巻の売り上げが不調だと即打ち切り決定に(http://red56.sblo.jp/archives/20190410-1.html https://note.mu/red56/n/n1cce8dc9d9e3)、という辛い出版界の現状があります。一介のサラリーマンがどうこうできるわけもありませんが、松井先生がやろうとしている方法が多くのマンガ家さんの支えとなることを願わずにはいられません。



=====================

拙著『チョコレートの天使』に43件目のレビューをいただきました!
長かったけどおもしろいとのこと。ありがとうございます〜。
そうなんですよ。長いけどおもしろいというか、おもしろいけど無駄に長いという……
Prime Readingから外れて【SF・ホラー・ファンタジー】の100位から姿を消しましたが、こうなるといったいどうやって見つけてもらえるのか……
でもありがたいことに『青い月夜の特別なこと』のシリーズがランクインしているので、その辺りからたどり着いてもらえているのかもしれません。


https://amzn.to/2UxgPTg

本日『時の影』の最終第3話をアップしました。学生の頃に書いたお話です。まあ、なんじゃこりゃ〜な他愛もない話ですが、読んでみると思ったより悪くない(個人の感想)です。あと、ケータイとか出てきませんが、書いている頃にはなかったのです……

https://note.mu/red56/m/m551b9872ba00

=====================

というわけで昨日2019年4月20日の自作Kindle有料版ダウンロード数は……なんと0。無料版すら0冊。インドで最初にゼロを発見したのも、自分の本のダウンロード数にショックを受けた人だったのでは……
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1865ページでした。ありがとうございました。

アレコレ少しずつ進めています。
でも、電脳コイルも延々と見ています。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。