2019年04月25日

それは一体誰?『やがて君になる』

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昼寝研究所寝言レポート#1859

【本の短い紹介のようなもの第25回】

おかげさまで自分以外に何の反響もないこのコーナーもペラペラと25回を迎えました。
本日は極めて新しい作品をご紹介。
三津田信三(みつだ しんぞう)先生の『厭魅の如き憑くもの』(2006年)でございます。
これ「まじもののごときつくもの」と読みます。ATOKでも変換しねえです……
刀城言耶(とうじょう げんや)ものの第一弾。
これ、ホラー寄りの仕事をされていた作者が、ミステリーも書いた、ということなのですが……
いやいや、素晴らしいミステリーでした。
舞台は戦後間もない頃の山奥の集落、神々櫛(かがぐし)村。
神櫛(かみぐし)家と谺呀治(かがち)家という二大勢力の元、人々がひっそりと暮らしていました。怪奇幻想作家の刀城言耶がその地へ訪れた時から惨劇が始まります。

おお、頑張っていつもより3倍は紹介を書きました。本の裏のあらすじを大幅に削ってうろ覚えの内容を追加したので、もしかすると違っているかもしれません。

とにかく、村の名前と家の名前。これだけでこの作品の雰囲気が伝わる一助になればと。
ホラーとミステリーが融合して、とんでもないものが生まれました。過去の名作を踏まえて、さらにその先へ。
このタイトルにちょっとでも惹かれたのなら、読んで損はありませんし、その後に続く刀城言耶シリーズが『凶鳥の如き忌むもの』『首無の如き祟るもの』『山魔の如き嗤うもの』『密室の如き籠るもの』『水魑の如き沈むもの』『生霊の如き重るもの』『幽女の如き怨むもの』『碆霊の如き祀るもの』と盛りだくさん。はい、ほとんど読めませんね。
わたしもどこまで読んだか覚えておらんのです……
Kindleで集めるか〜でも、漢字を全部表示できるのかな?



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さて、もうすぐ新刊が出るということで仲谷鳰(なかたに にお)先生『やがて君になる』を1巻から6巻まで読みました。
内容を忘れていたので、また最初から読んだわけですが……
これ、どんな作品かというと……
主人公の高校一年生、小糸侑(こいと ゆう)は『人を好きになる』という感覚を知らずにいたわけです。で、高校二年生の七海燈子(ななみ とうこ)さんと出会い、妙な付き合いが始まるわけです。

何が妙かって、燈子さんは「相手が自分のことを好きにはならない」という状況で、安心して相手のことを好きになることができるというこのコジラセ感。
二人は付き合っているのに、次第にその関係が捻れていく様が、目が離せません。

途中で入る劇が凝ってて、作者はこれをやりたかったのかと。

さあ、6巻の終わりでついに決定的な一言が。
どうなる7巻?

ということで、あと45分ぐらいで発売日になり、7巻がKindleに飛び込んでくるというこの恐ろしい桃源郷
楽しみです。



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というわけで昨日2019年4月24日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が1冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1892ページ。ありがとうございました。

休み前ですが、仕事がアレもコレも終わってないです……
まあ、いいか。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。