2019年05月23日

『五色の舟』で見る夢

昼寝研究所寝言レポート#1887

油断するとまたアスペル・カノジョを読んでいるので、ちょっとお気楽なものを探し求めようと、読む気もないのに1巻2巻無料だからという理由でダウンロードしたマンガを読んで、おお、こりゃどうなの! おもしろいかも。と思いつつ、でも無料で入手したものをお気楽にオススメするのはいかがなものかと思うので、もう一度寝かせて有料の3巻を入手したところで改めて考え直すことに。

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先日書いたように、津原泰水(つはら やすみ)先生の短編集『11』を購入しました。
まあ、通常であればそのままデータの間に寝かせておくワケですが、上で書いたようなアレもあって、仕事の帰りの電車で久々に小説を読むぞと思ったのです。

そして、あっという間に最初の短編を読みました。
『五色の舟』です。
わたしにとっては、初津原泰水

あの……
これ、近藤ようこ先生がマンガ化した作品ですよね。
これもKindle版を持っているけど、いつも通り数千冊の未読本の間に放牧しているうちに自分が何をしているのか忘れているというアレです。

で、『五色の舟』ですよ……
くだんを巡る物語。
読み始めて2ページぐらいで「ああ、こりゃヤバいものを読んでいる」という感覚に。
SFってこんなに自由なんだ。
というか、津原泰水はこんなにスゴいんだ。

……こういう作品を読むと、自分が書いている小説が霞んで見えてしまうのですよ。

それほどずっしりときました。
なんだかなあ……
まあ、今自分が書いている未熟な小説が少しでもおもしろくなるような糧にしなければと思います。
ごちゃごちゃした謎のカタマリから生み出されるモノがいつの間にやら美しい情景に。そんな感じのものをわたしも目指しているわけで……

とにかく、良いお話でした。

あ、いまAmazonのページを見たらこの短編が「S-Fマガジン “オールタイム・ベストSF” 国内短編部門1位」に選ばれたとあります。
そうかそうか! それほどスゴいという評価が既にあったんだ。
最初に読んだのがこれってのは、幸せなのかも。



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ポッドキャストが好きで、毎日のように聞いております。
ここ最近のお気に入りは
backspace.fm
Rebuild
ドングリFM
です。
もう安心して聞いていられます。
あと、文化放送のラジオをポッドキャストで配信している「大竹まことのゴールデンラジオ」も聞いています。昔は大森望さんが週1レギュラーでオモシロ本をオススメしてくれていたのが聞き始めたきっかけですが、さすがにプロの放送なので、安定感が抜群です。
お気に入りは光浦靖子さんが出る木曜日。

あと、くりらじはポッドキャストを聞き始めたきっかけ。もう一生聞くだろうな、というレベル。ロードレースはちっとも好きじゃないけど、自転車の番組は聞いています。

それからさくら剛先生のやっているさくら通信。お下劣なジョークが飛び交いますが「戦うくらいなら侵略された方がマシ」の4回のシリーズはかつてないシリアス回でした。

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というわけで昨日2019年5月22日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が1冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は784ページ。ありがとうございました。

ちょろちょろと書いています。
少しずつ進んでいます。
過去に書いた小説の設定を踏襲しようとしたのですが、結局ほぼ全部書き直しているという……

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

2019年05月22日

揺さぶるものに通じるもの

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昼寝研究所寝言レポート#1886

えー、朝起きたらMacBook Pro新しいモデルが発表になっていました。
まあ、CPUとGPUが強力になったと。

……キーボードも微妙に部品が変わっているとのことですが……
慣れればそれほど打ちにくくないという人もいるこのキーボード。
そうか〜

このキーボードを喜んでいる人がどれぐらいいるんだろう……
慣れなくても打ちやすいキーボードで、Touch Barのないモデルが出るのを待ち続けるという無理難題。

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あー、UCカードで買い物する時に、最後にパスワードの入力を求められるのですが、それがわからない……
パスワード再設定をするためにヘルプを見ると『UCホームページ内、「アットユーネット!」の「ID・パスワードをお忘れの方はこちら」から、パスワードの再設定をお願いします。※登録反映に数時間かかる事があります。』とあるのですが、トップページに「ID・パスワードをお忘れの方はこちら」という項目がないのです……探すのに数時間かかる事があるということでしょうか。みんなよく使いこなせるな……

しょうがないので、買い物は諦めます……昨日から10回ぐらいトライして100回ぐらい罵って、もう疲れました……

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違国日記を読み返しています。
これ、槙生さんを好きになってしまうマンガなのですが、朝ちゃんの友達のえみりちゃんも気になるわけです。

で、いろいろと槙生さんの心情が描かれているわけですが……『ここはもう、「私の家」ではなくなってしまった』と嘆息する描写などたまりません。
もうね、これは美しいハードボイルドを読んでいるような感じもありますけど、大抵の良いものは他の良いものと似ているところがあるということでしょうか。



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というわけで昨日2019年5月21日の自作Kindle有料版ダウンロード数は2冊。無料版も2冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1422冊。ありがとうございました。

えーっと何をどうすりゃいいのか。
少しずつ進めていくしかないか。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
posted by Red56 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年05月21日

忘れてしまう大人

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昼寝研究所寝言レポート#1885

昨日の『アスペル・カノジョ』に引き摺られて一日を過ごしておりました。
三度目を読んでいる途中で我に返って他のマンガに手を出しました。

いや、ちょっと色々と刺さりすぎです。
Webで毎週連載しているので、5巻にするだけの分量はありそうですが、4巻が今月出たばかりなので、少なくとも7月までは待たなきゃだめかな……って、結局またそんなことを考え続けているという……

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さて、ネットで津原泰水先生の話題が盛り上がっているようです。
わたしは今までに読んだことがないのです……何度も手を出しかけたことはありましたが……なんか頭の中で小林泰三先生とごっちゃになっています。スミマセン……

で、せっかくなので祭りに乗っかることに。
とりあえず『11』という短編集を購入しました。
さあ、読むぞ〜

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そう言えば、津原先生はかつて津原やすみというペンネームでティーンズ向けの小説も書かれていたそうです。講談社のティーンズハートという文庫だそうです。

うーむ……さすがにこの文庫は読んでいないです。
似たような文庫だと、朝日ソノラマキマイラを読んでいました。あと、コバルト文庫新井素子先生。そこから氷室冴子先生は何故か雑居時代多恵子ガールなぎさボーイを読んだぐらいで……

うわ、いまAmazonで見たらKindle化されている!
中身は忘れていますが、表紙は鮮明に覚えてますよ! 多恵子ガールは渡辺多恵子先生でした。
うわー、なんかこれを見ているだけで脳内にちょっと色々と湧き出てくるものがあります。

と思ったら、なんか文章がたくさん修正されているので、電子書籍版は読むな、とまで言っている人がいるぞ……あと、表紙もイラストもないって。
まあ、絵は権利の問題があるのでしょうが、文章の修正は作者の意図したものなのかどうかが気になります……

コバルト文庫はそれ以外に富島健夫先生の諸作が印象に残っています。多分、ちょっとエッチなものを期待して手を出したら、その純粋な心を描いた青春小説に打ちのめされた覚えがあります。
『おとなは知らない』が集英社文庫でKindleになってるなあ……これもおもしろかったはずですが、内容は忘れています。表紙はコバルトの方が良かったなあ……

とりあえず雑居時代のサンプルをダウンロード……おお、ホントだ。表紙がない……

この辺りはタイトルだけでちょっと色々ときますね……

では、中古しかない紙の本のコバルト版の表紙を。


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というわけで昨日2019年5月20日の自作Kindle有料版ダウンロード数は2冊。無料版が5冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は579ページ。ありがとうございました。

……まだ火曜日か。まあ、小説はゆっくり書いています。書いている時に勝手に世界の細部が広がっていく感覚は楽しいです。まあ、そうしてあちこち穴だらけの脆弱な世界ができてしまうわけですが……

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
posted by Red56 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年05月20日

知識と理解とそこから『アスペル・カノジョ』

昼寝研究所寝言レポート#1884

原作:萩本創八先生、マンガ:森田蓮次(れんじ)先生の『アスペル・カノジョ』をご紹介します。

人付き合いが苦手な横井青年は高校卒業後に家を出て、家賃の安いアパートで一人暮らし。二次創作のエロマンガと新聞配達で生計をたてつつ、時々自分の好きな話をマンガにしていました。ペンネームは下水星人。
あるとき、一人の少女が訪ねてきます。
斉藤恵と名乗るその少女は横井青年の描いたマンガが好きで、鳥取から東京まで会いに来たと言います。
そこから、始まる二人の同棲生活が描かれた作品です。

……これがちょっと何というか、決して軽くないお話です。重いとは言いたくないです。
知識として、ぼんやりと知ってはいましたが、少しも理解はしていませんでした。
こんな終わらない痛みと深い悲しみばかりの世界だとは。
マンガという表現はとてもわかりやすく色んな事を身近に感じさせて、考えさせてくれます。そして、理解しようという努力が必要であり、それでもなかなか難しいということに気付かされます。

主人公の横井青年の思慮深さに、本当に救われますが、何もかもが危うすぎます。
犬は蹴られます。
子供は脚を引っかけられます。
人が殴られます。
その理由が他の人にはわからないのです。
死の隣にいるような会話が続きます。

ちょっとずつ前進して、時々後退する二人のことを見守るお話です。
そして、読む人がもしかすると優しくなれるかもしれないマンガです。



はやく5巻が読みたい……

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そろそろ暑くなってきました。
ヤマダ電機の書籍コーナーから雑誌とマンガ以外が姿を消して、もうずっとそのまま放置されています。
どうなってしまうのかなあ。ちょっとした本が買えるのはありがたかったのですが。

ここの書籍コーナーは何度も大がかりな模様替えがあったのですが、もう売り場の大幅な縮小かもしれません……

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あ、そういえば昨日Prime Videoでトム・クルーズの『M:I』を見ました!
あー、おもしろかった。
かつてスパイ大作戦を夢中になって見ていましたが、映画はちょっと洗練されすぎかな……でも「赤外線センサー」を避けたり、天井からぶらさがって何やら作業したり、とルパン的なオモシロさを実写で見れるのは楽しいです。

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というわけで昨日2019年5月19日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が1冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は746ページ。ありがとうございました。

よし、今週も色々と大変ですが、ダマシダマシ頑張ります。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。