2019年12月17日

なんだこれすごいぞ『彼女は死んでも治らない』

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昼寝研究所寝言レポート#2094

日記を書くのがとても楽な時があるってのはつまり書く内容が決まっている時なんだけど、それでも油断できないのは伝えるべき内容がもうこれは完全に決定的に揺るがなくてつまり書いた瞬間に結論が出てしまって図らずもその次の行からは蛇足あるいはミミズの足てきな何かになってしまう可能性がけっこう大きいからなのでした。

というわけで大澤めぐみ先生の『彼女は死んでも治らない』読み終えました。
はい、傑作でした。以上。

……蛇足ですが作者のミステリに対する適切なツッコミや、軽めのストーリーの中にふわふわと浮かぶアレやコレや。
ミステリとしてあり得ないお話なのですが、それをこう、なんか無理矢理にミステリに仕上げているなあ、と思ったら思いの外ミステリだったというかなんというか……この「いきなり死んでいる」&「即、謎解き」というパターンはミステリに対する「ミステリって探偵が出てくるまでが長くて詰まらないことが多いよね」ということへのアンチテーゼ的なものかと思ったのですが、まあ、その予想も超えてどこへ行くというお話でした。
いやあ、なんというか、すごいものをただ呆然と見ているだけでしたよ。
ミステリのフォーマットではないかもしれないけれど、間違いなくミステリ愛に裏打ちされたストーリー。
良いものを読ませていただきました。

……ミミズの足ですが、思わずAmazonにレビューを書きました。

わたしはミステリ好きで古典的な作品を中心に読みふけった過去があって特に好きなのはディクスン・カーだったりするわけですが……なんだこの軽めで現実味がなくてまったくあり得ない設定から繰り出されるアクロバティックな離れ業は! この作者さんを読むのは初めてでしたが、例えば『七回死んだ男』『生ける屍の死』あたりが好きな人には是非オススメしたいです。




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昼休みに某所へ行ったら、マンガコーナーに『このマンガがすごい2020』で選ばれた作品の棚ができていて、1位を取った作品はそのことを主張するオビ付きの平積み。そして『このマンガがすごい2020』が普通に2冊並んでいたので「あ、回収騒ぎがあったけど、再版されたんだ。よかった〜」と1冊買って戻る途中でふと気になってネットを見るも、再版されたという記事はどこにもないのでした。
メルカリを見ると1冊5000円ぐらいで売られています……
あれ? これはもしかして回収されていないもの?

まあ、よくわかりませんが、とりあえず入手できて良かった良かった。
週末にゆっくり見ます。

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というわけで昨日2019年12月16日の自作Kindle有料版ダウンロード数は4冊。無料版が0冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は2867ページ。ありがとうございました。

よし、おもしろい小説を読めたので元気になりました〜
自分の書く物語もおもしろくなるぞ〜と信じて書くぞ〜

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。