2015年07月01日

Kindleオーナーライブラリのロイヤリティ計算方法が変わりました

*最初に書いた時に勘違いして「定価」が関係あると書きましたが、どうも関係ないようです。
ホントかどうかイマイチ自信がありませんが、それに基づいて修正しました。

Kindleで出版されている本の読み方としては『購入』と『レンタル』があるそうです。
レンタルはAmazonのプライム会員が利用できる仕組みで、ひと月で1冊の本を無料で借りて読む事ができるということです。

で、わたしのように本を出している側からすると、読まれ方によって得られるロイヤリティが異なっているという点が最も重要なところ。

ぶっちゃけ、レンタルの方は『購入』されて得られる金額の二倍近くのロイヤリティがもらえていたのです。

レンタル用にAmazonが一定の金額を用意して、それをレンタルされた作品で分配、という方法をとっていたようです。
が、どうやら、これ、本の厚さに関係なく、定価に比例して分配されていたようで、早い話が10ページの本と100ページの本であっても定価が同じであれば、レンタルによって支払われるロイヤリティは同額だったわけです。

が、ついにこの仕組みが終わりました。
本日2015年7月1日から。(正確には夕方ぐらいからかも)

Kindle端末ではユーザーがどこまで本を読んだのかが記録される仕組みになっております。
これによって、iPhoneで途中まで読んだのを、別のAndroid端末で同じ本を開くと、iPhoneの続きのページから読めるという便利な機能。

今回、レンタル本に採用されたのがこの仕組みです。
定価 +「何ページ読まれたか」
でロイヤリティが決定されます。
(追記:定価は関係ないようです)

つまり、100ページで1000円の本が最後まで読まれるのと1000ページで100円の本が最後まで読まれた場合、同じ額が支払われます。
たぶん。(追記:違ってた……)

修正:
100ページの本と1000ページの本が両方とも読まれた場合、1000ページの本が100ページの10倍のロイヤリティをもらえるということだ!
たぶん。

詳細はこちら。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A156OS90J7RDN

そして、恐ろしいのは「読まれなかったら、支払われない」ということです。
おお、積ん読派のわたしは「おもしろそうだからダウンロードしてみよう」という状態と「じゃあ、読んでみよう」の間にある大きな壁を知っています。

これを乗り越えたものにしかロイヤリティは支払われない。
なんと恐ろしい仕組みでしょうか。
まあ、もともとKindleで本を出している側からの要望だったそうです。

というわけで、昨日まで「おお、これだけレンタルされたぞ」とニコニコして見ていましたが、今日からはレンタル数は表示されなくなりました。
かわりに「読まれたページ数」がグラフ表示されるようになりました。

これ、小説などでは文字の大きさを変えられるので、ページ数もそれによって増減するわけですが、その辺りはAmazonの方で「平均的な文字の大きさで計算したページ数」という補正を行っているそうです。
そうして出されたKENPCが今日から適用されるということです。

そうか、そんなふうになったか。
と思ってさっそくそのグラフを見ていましたが、ずっとゼロのままです。
ああ、こりゃヤバいな。

というわけで、数時間はずっとゼロでしたが、夜になってようやくこのグラフに変化が。
どなたかが読んで下さったようです。ありがたや。
KENPC.png
というわけで、レンタルされるだけではダメ、というキツいお話でした。
posted by Red56 at 22:32| Comment(0) | Kindle
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