2015年09月07日

データの保存先について

ちょっと前までは外付けのHDDを購入して、そこにデータを保存、というやり方が主でした。
保存するデータの種類としては主に
・動画
・静止画
・PDF
・フリーソフト
・ソフトウェアのデータファイル(WordやExcelやお絵かきソフトのデータ)
・テキストデータ
などでした。

PCを使って30年ぐらい経ちますが、いくつかのことがわかりました。

その1. フリーソフトを保存しておくのは無意味。
その2. 動画は見ない。
その3. 人はうっかり屋さん。
その4. HDDのデータはいずれ行方不明になる。
その5. 壊れないHDDはない。

はい、大したことはありませんが、順番に見ていきましょう。

その1. フリーソフトを保存しておくのは無意味。
昔(まだパソコン通信とか言っていた頃)は雑誌にフロッピーディスクやCD等が付録について、役に立つフリーソフトなどが収録されていたものです。
この頃のクセで、ついお気に入りのソフトを[Tools]なんてフォルダに入れてしまいがち。
消しましょう。必要になったらネットでダウンロードすればいいのです。
開発が中断されて、ダウンロードできなくなったら、必ず他に同じものか、より良いものがあります。

その2. 動画は見ない。
そりゃ、数年に一回は見るかもしれませんよ。
でも、これを残しておく労力に比べて、得るものが小さすぎます。DVDに焼いて、どっかに仕舞っておきましょう。そして安心して忘れましょう。

その3. 人はうっかり屋さん。
どんな大切なデータでも、うっかり消してしまうことがあります。
あるいは、うっかり上書き保存してしまう。
もっとすごいのは、データディスクを間違ってフォーマット。こんなことが起こるのです。
そんな馬鹿な。だって、自分でフォーマットするんだから、自分で確認すればいいことでしょ?
わたしだってそう思っていました。自分がやっちまうまでは……
完璧とはほど遠い存在。それが人間です。
ありゃ? なにかおかしいな? と思ってから何が起こったのかがわかるまでの嫌な時間。

その4. HDDのデータはいずれ行方不明になる。
これは、HDDの容量が無限ではないために発生する現象です。
こちらのHDDにこのデータ。あちらのHDDにはあのデータ。
一年もすると忘れます。で、こいつもうっかりフォーマットしたりします。
あるいは、こっちに数ギガの「写真データ」があるけどこっちにも「写真データ」があるなあ。大体同じフォルダ構成だけど、データ量が違うぞ……
なんてやっかいなことにも。こうなるともう何がなにやら。
HDDの容量が無限にあれば「これが俺のたった一つのデータ格納用HDD」と決めることができ、まだ管理ができたでしょうが……

その5. 壊れないHDDはない。
はい。これがとどめです。
もうあかしやの筆ペンで紙に書いて壁に貼って寝る前に三回唱えて起きたら四回唱えてもいいぐらい大切な真実です。
もし、上記で触れた『容量無制限のHDD』があったとしても、それは必ず壊れるのです。
あなたが何年もかけて溜め込んだ大切な動画や静止画やPDF。
それが一瞬で失われる日が来る。
HDDにデータを保存している限り、それを避けるのは難しいのです。

RAIDという、二台以上のHDDにデータを保存するやり方があり、これは方法としては優れものですが、正直個人で導入するのはいかがなものかと。
RAIDは安全性を求めるならデータを二重で持つ必要があり、やっぱり、いつかその容量が足りなくなる日が来ます。
そして、ここが肝心なのですが、RAIDは「ハードウェアのバックアップ」でしかないということです。
つまり、HDD二台の最小単位でRAIDを運用している状態で、HDDが1台壊れた! という時には壊れた方を新しいHDDに交換することで、何事もなかったように使い続けられます。つまり「HDDが壊れたからデータが読めなくなって作業ができません」というような事態を避けることができるのです。
が、データの二重化といっても「うっかり大事なファイルを消してしまった」という事態には対応できないのです。データを二重化していても、両方のHDDからデータが消されてお終いです。
これを避けるには「バックアップソフト」で日々データのバックアップを取るしかありません。

さあ、だいぶハードルが上がってきました。
もう、これだけ面倒になると最終的に「もうHDDが壊れたらその時はその時だ」と諦めたくもなるというもの。

……思った以上に長くなりました。
そろそろ誰も読んでいる人がいない頃だと思いますが、わたしの結論を書きます。

「テキストデータ」等のアプリのデータはDropboxに置くべし。
保存されるのは自分のHDDとクラウドサーバー。万が一、うっかりファイルを消したりしても、クラウドサーバーに残っています。一ヶ月以内のファイルであればブラウザ経由で復活できます。実際わたしはうっかり全ての小説を消してしまいましたが(結構最近のことです)綺麗に元通りになりました。
数メガ程度のデータであれば、Dropboxに保存するのが良いかと。わたしは無料コースで使っていますが、小説、表紙データ、XCodeのデータなど全てDropboxで間に合っています。

その他の細々としたデータはEvernoteに保存すべし。
有料にはなりますが、年会費4000円のプレミア会員であれば、ひと月10GBまでEvernoteに放り込めます。一つのデータサイズが200MB以下という制限はありますが、大抵のデータはこれで放り込めるかと。そして、これも保存先は自前ではないので、それなりに安心かと。
あれ? わたしがプレミアに登録した時にはデータの総量は無制限でしたが……いつの間にか10GBになってた。
でも、一つのデータサイズは100MBだったのが200MBになっているから、まあ、いいか……
あと、年会費2000円の「プラス」会員でもひと月1GBまで保存できるようです。ただし、こちらは一つのデータの上限が50MB。

はい、DropboxとEvernoteだけでも、かなりの問題が片付くかと思います。

さあ、残った問題は数十ギガのデジカメのデータだけになったぞ。
これだけはどうしようもない。HDDが壊れたらその時はその時だ。

データ管理で一番大切なのは何ものにも捕らわれない自由な心。
そんなことを呟きながら足下のRAIDケースが邪魔でしょうがないと悪態をついている日々です。

未消化のネタ

・ダンジョン飯2巻来た!
・公園で写真
・現在ご利用いただけませんって表示されるぞ
・オッサンが惑うクチについての問題
・backspace.fm聞いてます

posted by Red56 at 22:42| Comment(0) | 日記
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