いつも通り憂鬱な月曜日が音もなく始まったことに対して抗議をしようと思ったもののどの窓口なら受け付けてくれるのかさっぱりわからず無言の抗議にならざるを得ないわけでそもそも何か音がしながら始まればよいのか月曜と誰にともなく問うてみてもそれに相応しい音ってどんなだろうかとその手の疑問ならば七番窓口かと訊ねてみれば確かにそういった質問は受け付けているけれど残念ながらきょうではなく水曜と聞いて落胆しつつお送りする寝言日記でございます。
=====================
ああ、上の文章を書くだけで結構な疲労。
えー、KDPに『青い月夜の特別なこと』のKENPが生成中のままだよーん。とお問い合わせをしたのですが、本日返事がありました。いましばらくお待ち下さい12日までに回答しますとのこと。すぐに解決するかと思ったけど、そうはいかないようです。
どうしたのやら。
=====================
えー、世の中すっかりクリスマスっぽくなって……
だめだ、話が続かない……
=====================
こんな時こそ未消化のネタ。
えーっと、どれもこれも忘れているな……
山本ルンルン先生の『ミス・ポピーシードのメルヘン横丁』を読みました!
デザインの学校へ行くためにミス・ポピーシードのアパートに住むことになったマーガレット。
ポピーシードの側にはいつもネズミだか犬だかわからない執事っぽい存在。
家賃は一切要らないという好条件でしたが、そんなうまい話があるわけもなく、マーガレットの普通ではない日々が始まるのです。
……うん、相変わらず紹介がヘタだな。
まあ、アレです。
毎度お馴染みシトラス公国の片隅でのお話。
ルンルン先生が腕によりをかけて創り上げた一筋縄ではいかない物語の数々をお楽しみあれと。
『ミス・ウェンディ』や『孤独な少女』の悲しさと優しさ。『たばこすわせろ』『人気者になりたい』の奇妙な味わい。
『春の公園でめぐるもの』の見事なラストのコマ。『魔女ルーシーは修行中』にはあの魔女っ子が!
『口笛は風にのって』の静かな余韻。『ねじれてつながる』からエピローグへの美しい無常観。
ああ、ついつい全部読み返してしまいました。
素晴らしい。傑作。
でもKindle版もなく絶版。
もったいないことです。
いま見たら、復刊されたもの(こちらも絶版)は描き直しが多数あるそうです……欲しい。
しかし、プレミア価格に……オリジナルの方はお手頃なお値段。
=====================
というわけで昨日2017年12月3日の自作Kindle本有料版ダウンロード数は0冊。無料版は2冊でした。
既読ページ数は435ページ。ありがとうございました。
さあ、特に好評でもなんでもない『雪の降る夜』もそろそろ終盤です。
どうなりますか。このままのラストでいいのか。
ドキドキ。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
雪の降る夜 第16回
乾いた笑い声。
「なぜって、十年前にクゥシェットが死んだときにわたしは警察にしつこく食い下がったんだ。『彼女の死は事故じゃない』ってな。あの日誰かが玄関から入ってきてクゥシェットを連れていったのだと。そう思った理由は君と同じだよ。怪我をしたクゥシェットが外へ出ていったことに納得がいかなかったからだ。警察の人は一つ一つ状況を裏付ける証拠を説明してくれたよ。そしてうなずくしかなかった。クゥシェットは間違いなく自分の意志で外へ飛び出し、この場所へ来た。その理由だけがいまだにわからないままだが」
今度はわたしが言葉を失った。叔父の行動も当然だ。叔父にとってクゥシェットは『仲のよい友達』ではない。亡き夫人と二人で育てた『我が子』だったのだ。叔父がどれほどクゥシェットを可愛がっていたか、それを見ていながらわたしはなんという考えに取り付かれていたのだろう。
「申し訳ありませんでした」
わたしは謝った。それしかできない。
叔父はうなずいた。
「謝ってもらうことはない。実はわたしも同じような考えに取り付かれていた。理由は君と同じさ。クゥシェットの落ちる音が君には聞こえたはずじゃないか。わたしは君にこう聞くつもりだったんだ。『そもそも君がクゥシェットを階段から突き飛ばしたんじゃないのか?』ってね」
不意に強い風がわたしを包んだ。雪の流れが一斉に乱れ、また元に戻る。叔父の声が白い世界に吸い込まれる。
「それなら脅えたクゥシェットは君から逃れるために家の外へ逃げたかもしれない。何か怖いものがあれば……こんな馬鹿な思いが十年間に何度か浮かんだ。でも君のいまの話を聞いてようやくわかったよ。クゥシェットのことをいまだに思ってくれている君がそんなことをするはずがないとね」
「わたしはあのとき眠っていました……」
不意に強い風が吹き、雪が舞い踊る。記憶がその向こうで揺らめく。
目を逸らし続けていた。
叔父さんを疑ったのも、なんとかして真相をわたしから関係ない場所へ遠ざけたかったからだ。
それは自分に対する欺瞞に他ならない。
未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
・困った時には今月の本の雑誌
・『無限島』下巻読みたいですとか言って上巻を完全に忘れています……
・『徒然チルドレン』もう一回読んでからとか言っていつ読むのか……
・『蝉時雨のやむ頃』やっぱりすごい。スゴすぎて次が読めん……
私的名作マンガ(Kindleで入手可能なもの)