2017年10月12日

読み返す度にオススメしてしまう『ないしょの話』

昼寝研究所寝言レポート#1300

いつも通り1300回目というきりのよい番号なのでいつもよりも特に何もしないぞという決意に満ち溢れながらお送りする寝言日記でございます。

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スマートフォン等マイクロUSB端子を持ったデバイスの充電が磁石のアタッチメントで楽にできるという製品ですが……
3セット目を購入しました。
一つは早々にぶっ壊れましたが、残りはまあ無事に使えております。
やっぱりとても楽です。

そういえば、右手の小指が腱鞘炎気味で痛いというのは、もしかするとスマートフォンのせいかという気もしてきました。
ポッドキャストRebuildのみやーんがそのようなことを言っていたので……
となると、両面テープでとめるリングが有効かも。

しかし、Zenfone2の弱点である「背面が丸っこい」ということを考えると難しいのか……
イオシスで200円ぐらいで売っていたなあ……
いまAmazonで調べたら、やっぱり平らな面じゃないと無理っぽいです。

うーむ……そろそろ買い換えてもバチは当たらないのではないかと。
となると6Sの中古辺りが狙い目か……
うわ、高いなあ……

iMacもMacBook ProもMac miniも買いたい物リストに入っているのですが、三つ目ぐらいからは50%OFFとかになりませんか?

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さて、初代iPad miniは見つからないままです。
とりあえず、次ネットに繋がったら中身を消去する設定にしましたが……

これで心置きなくiPad mini4を購入できると言いたいところですが、ネットでは新しいiPad miniが出るのではないかという噂もちらほら。
何しろ現行品が3世代前のCPUなので、使い続けられる期間がいきなり大きくマイナスからスタートという感じ。

年末まで待つか……

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山本ルンルン先生の著作月間なのでKindleで持っていた『ないしょの話』の紙版を購入。


短編集です。久々に読んで、改めてオハナシのおもしろさにうっとりします。
このブログでも3回目ぐらいのオススメかと。
人に言えない深い悲しみを乗り越えようとする少年の話が胸を打つ『ぼくのばら色の世界』や、最後のコマの美しさと優しさが切ない『シンシア』などほろ苦い味わいのお話が中心。
そして、最後の傑作『空色のリリィ』です。まさかのゾンビもの。
改めて読んで涙。いや、しかしこの衝撃は……
ゾンビものならではの取り残された者達の絶望や希望が見事に描かれています。それがこの絵で繰り広げられることの残酷さよ……
このオハナシにて短編集『ないしょの話』が完結するという構成も含めて完成度の高い短編集かと。

紙版のカバーをめくったら、Kindle版にはない絵が見れました。これがまた泣ける……

というわけで、本日のリンクは紙の方へ。Kindle版も同じページから購入できます。



これ、名作なので200万冊ぐらい売れても良いかと思うんですけど……
なかなかそうはならないので、こうしてオススメする次第です。

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というわけで昨日2017年10月11日の自作Kindle本有料版ダウンロード数は1冊。無料版も1冊でした。
既読ページ数は1300ページでした。久々の1000超え。ありがとうございました。

ああ、ちょっとずつでも小説の手直しを進めないと……
でも行き詰まったから『六花抄』も平行して進めます。

それでは本日もお疲れさまでした。
お休みなさい。

未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
・困った時には今月の本の雑誌
・『無限島』下巻読みたいですとか言って上巻を忘れつつあります……
・『徒然チルドレン』もう一回読んでからとか言っていつ読むのか……
・『蝉時雨のやむ頃』やっぱりすごい。スゴすぎて次が読めん……
・『ミス・ポピーシードのメルヘン横町』読みました



2017年08月30日

白い世界、黒い世界の思い出『月曜日の友達』

昼寝研究所寝言レポート#1257

いつも通り右手にあるのは只の孤独左手にあるのは只の絶望なんて寂しいふりをしているだけだからまったく平気なんだからねと思えばあらどうしたことでしょうステキな孤独とステキな絶望に早変わりこれでもう誰に見せても大丈夫と一安心しながらお送りする寝言日記でございます。

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そして紙のマンガを購入。
阿部先生の本はKindle版でずっと買っていましたが、一冊ぐらい持っておこうと思って本屋で買いました。

孤独な心のあがきもがき苦しみを描かせたら、あるいはそれ以外の何もかもを描かせたら右に出る者なしの天才阿部共実先生の最新作『月曜日の友達』1巻の発売日が今日だったのです!

というわけで紙の本へのリンク。


中学生になったばかりの少女を中心に描かれるクラスメイトとの奇妙な関係。

いままで『ちーちゃんはちょっと足りない』や『空が灰色だから』で描かれてきた阿部先生的な空気はこの作品にも宿っていました。

『空が灰色だから』は短編集の中に奇矯な人々が詰まっていて、様々な物語をみせてくれました。
大きく壊れてしまわないために小さく壊れ続ける心の有り様。
中には当たり前のように残酷なカタチもありました。

そして、今作は長編連載の1巻となります。
比較的ゆっくりとしたペースで世界が語られます。

主人公の水谷茜さんは小学校からの友達と自分との間に距離を感じています。
彼女の友達に悪い人はいません。というか土森さんは特にとてもいい人。
それでも、新しい世界である『中学校』ではいままでと違った価値観を持って当然という、その流れに何となく違和感を覚えてしまうのです。
そして、もう一人の孤独な心との出会い。
二人だけの奇妙な秘密。

美しいシーンが多いです。これが彼等の心にずっと残り続けることを願ってやみません。

凄まじい自意識と過剰なまでにキラキラとしたモノローグ。
最初のページに『春』とありました。
季節が一巡りしたら終わってしまうのではないかという予感が……

あまりに不安定な状態の二人。彼等の中にあるお互いを思う気持ちがどこへ向かうのか、それを見届けるのが正直怖いです。

いま見たら、Amazonのレビューで星1つのものが!
確かにその疑問ももっともだ!
それにしても1つは……
まあ、感じ方は人それぞれ。心に刺さる人もいるってことで。
ちょっとレビューを書くか……

Kindle版のリンクですが……配信はまだ先です。9/8にならないと表紙画像もでないのかな……


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昨日2017年8月29日の自作Kindle本有料版ダウンロード数は0冊。無料版は3冊でした。
既読ページ数は2002ページ。あれ? 昼間は1998ページだったのに4ページ増えました。ありがとうございました!

今日は小説進まず。

昨日から連載し始めた小説、どうも小出しにしてもオモシロくないのではないかと。
まあ、何回か続けるか。
どうせコピペだから楽できるぞ、と思ったのですが、毎回読み直しては修正してから貼り付けるという作業が以外と面倒。
まあ、修正してこの程度ですという目安になればと思います。
なんの?

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

 曲がり角の度に床に這いつくばってそっと様子を覗き込むという動作を繰り返して、三尾の部屋までたどり着いた頃には軽く汗をかいていた。
 左右を見ながらインターホンの呼び出しボタンを押す。すぐに扉が開いた。
「一体、何が……」
 部屋に一歩入った瞬間に、狭い部屋の白い床の上、やや赤色がかった照明に照らされたそれに気がつく。
 倒れている三尾の体。背中に赤黒い染みが広がっている。突き出ているのはナイフの柄だろうか。
 駆け寄って首筋に触れる。まだ体温は残っているが、生きているもののそれではない。脈はないようだが、そもそも触っただけで判断できるような技術も知識もない。
 だが、今まで船内で起こった事件では死体を間近で見る機会がなく、この期に及んでまだどこか半信半疑でいた俺の甘い考えはようやく吹き飛んだ。目の前にあるのは死体だ。紛れもなく。


未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
・困った時には今月の本の雑誌
・『無限島』下巻読みたいですとか言って上巻を忘れつつあります……
・『徒然チルドレン』もう一回読んでからとか言っていつ読むのか……
・『蝉時雨のやむ頃』やっぱりすごい。スゴすぎて次が読めん……
・『セーラー服部とその他短編』読んだ!
・これで直ったのか? GPD Pocketのスタートメニュー出ない問題

2016年02月13日

贅沢なマンガ『よつばと!』13巻

休日です。
のんびりしていました。
雨の中、買い物にも行きました。

小説の手直しの第一弾が終了。
一通り修正して、あとは迷っていたネタを一つ入れようと思います。

そして、ついに『よつばと!』 の13巻を読んでしまいました。

……おお、ここへ来て新しい人物が!
そして、強烈な印象を残して帰っていきました。

素晴らしい。

しかし、14巻を読むにはまた二年待たなければならないかも。

と思ってゆっくり一話ずつ読もうと思ったのですが、さらさらとあっという間に読んでしまいました。

そうか。しょうがない。

贅沢なマンガ。
時間がゆっくり流れています。この巻で数日しか経過しておりません。
とある人物が車で去っていくのを見送るだけで数ページ使ってます。

印象に残る良い巻でした。
大変に満足しました。

こんなマンガ、もう他にはありません。

これがKindleで出たら、絶対に全部買ってしまうけどなあ……

というわけで、とても大切なマンガの一つ。
紙版しかありませんが、強烈にオススメです。



未消化のネタ
・『円盤ゆーとぴあ』ぐるぐる聞いてます。曲が多すぎるという贅沢な文句。
・『僕だけがいない街』7巻の評判がイマイチです。まだ読んでません。
・Amazonプライムビデオで銀河鉄道999の映画版!

赤井五郎のKindle小説一覧

2015年10月25日

優しさは消えることなく続く『地球美紗樹』

数年ぶりに読み返しました。
岩原裕二先生の『地球美紗樹』全三巻です。

わたしが持っているのは2010年にエンターブレインから再販された紙のコミックスです。
残念ながらこの作品は2015年10月現在Kindle化されていません

北海道のある小さな村で繰り広げられる「恐竜+子供」の物語です。
この組み合わせ……既にあまりに有名な作品がありますよね……

……大学生の頃、そのジャンルの冒険小説があって、期待して(単行本を買って)読んだのです。
細部の作り込みなどはさすがでしたが、読了後の感想は「のび太と恐竜の方がオモシロかったな」というものでした。

なので、このマンガを初めて読んだ時にも多少の不安がありました。
わたしの中で「恐竜+子供」のハードルはかなり高くなっているようだったので。

が、読んでみて一安心。とても満足できるものでした。
かなり考えて作られた冒険活劇です。登場人物が多くなっても、その細部がしっかりと作られているのだとわかります。
テンポ良く様々な事件が起こり、ドキドキハラハラと次第に大きなうねりに……

と思ったら、短いオハナシにかなりぎゅうぎゅう詰めの展開に。
一巻の終わりぐらいまでゆっくりと進んでいたような気がするのですが、最終三巻では駆け足感は否めません。
が、よくぞ最後までやりきったと。(岩原先生に対して偉そうなことを……)
とにかく良かったです! 全五巻ぐらいのボリュームだったらと、思う気持ちもありますが。
マンガ家というのは常に自分の望むスペースが与えられるわけではないので、その中でいかに物語をうまくまとめて読者を喜ばすのか、というところの苦心も見えるような気がしました。

ただ一つ言わせてもらえば、再版版の表紙が……書き下ろしなんですかね……かなり、こう、オッサンが買いにくいカワイイ感じになっております。
マンガの中身よりもかなり目が大きくないですか?
五年前にもオッサンでしたが、やはりちょっと買いにくかったです。
なので、こういうものは是非ともKindle化していただきたいです。

とりあえず紙の本のリンクを貼っておきます。