2015年10月07日

ついに発売日が確定『よつばと!』13巻!

なんと、ついに『よつばと!』の13巻が2015年11月27日に発売決定です!
おお、長かった……12巻が出てからほぼ2年半。
ようやくですよ……

累計1000万部を売ったこのマンガ、おそらく知らない人はいないと思いますが、一応内容を紹介すると……

5歳の女の子「よつば」の日常を丁寧に描いたマンガです。以上。

……さすがにこれだけだとわかりにくいかと思いますので、あと数行説明を追加。

だいたい一話で一日ぐらいしか日が進まず、決してまとめて時間が流れないので、1巻が夏休みの開始(七月後半)で始まったのですが、12巻でようやく秋です。
よつばは作品の中で幼稚園や保育園には行っていません。そんなよつばがゆっくりと成長していく様がなんとなく伝わってきます。
派手な事件はそれほど起こりません。いろんな人との繋がりがあって、徐々によつばの活動範囲も広がっていきます。

幼稚園には行ってませんが、小学校には行くと思われるので、おそらくそこまでの期間を描いておしまいじゃないかと、個人的には思っています。

よつばを育てているのは「とーちゃん」です。
よつばは髪の毛が緑です。
よつばの出生についてはあまり詳細に語られていません。

まあ、そういう不思議なマンガです。
タイトルは「よつばとひっこし」など基本的に「よつばとxxx」という決まりになっております。


電子書籍にはなっていませんが、下記の公式ページで9話と28話が読めます。
http://yotuba.com/yotu_comics.html

そうそう、公開されている第28話は「よつばとダンボー」。
モバイルバッテリー等、やたらとあちこちで見かける段ボールのロボットはこのマンガに出てきたやつなのです。

というわけで、間違いなく大傑作のマンガなので万が一未読の方は是非上記のお試しをご覧ください。

リンクは紙の本です。



未消化のネタ
・ダンジョン飯2巻来た! とかいって買ってないという……
・ 堺市の花の名前を初めて知ったけどすぐ忘れそう。
・恋は光の3巻が配信されましたがもったいなくて読んでません!
・蚊取り線香の話って書いたっけ? わからんからもう一回書くか。

2014年04月19日

薦めずにはいられない『トモネン』

薦めずにはいられない『トモネン』

ああ、まただ。
こんなに良いマンガなのに、もう絶版になっている……

このブログではわたしが面白いと思ったマンガや小説を紹介しております。
皆さんに読んでいただきたい、そのときにそこに貼ってあるAmazonのリンクを経由して買ってもらえればちょっとした小遣い稼ぎにもなる。

これこそ趣味と実益を兼ねた21世紀型のカシコイ副業だぜ。
と頭のてっぺんから溢れそうなほどの下心を抱いて始めたのですが、なにしろそこは昭和生まれのおっさんの悲しさ。
面白いと思うものの半分はやや古い、残りの半分はとても古いという惨状。

そんな過酷な現実の中であがき続ける。それがおっさんというものの特質。

おかしいな、もうかれこれ百時間ぐらいはこのブログにつぎ込んでいるけどなあ……
なんて効率の悪い副業なんだろうか……高校の時にやった映画館の前売り券を小学校の前で配るバイトの一時間分に満たないという……

はい、数年前に表紙買いで購入したマンガ『トモネン』です。
この表紙を見てもらいたいので、中古品のリンクを貼っておきますが、品切れになっていたらネットで検索をお願いします。

この表紙の感じで、中身の予想ができますね。
えー、なんだかのんびりした魔女っ子が出てくるオハナシ
もういい感じです。ゆるゆるとした気持ちになれます。

しかし、それだけではありません。

このマンガは作者が同人誌に発表した作品を中心に集めたものだそうです。

心を読む大道芸をしている少年と、人に心を開かない少女のお話『リーザの左手』
見慣れた世界が心持ち一つでまったく変わることに気がつく少女達の姿を描いたGo Girl

Go Girlの#2が特にお気に入りです。

作者の大庭賢哉(おおばけんや)先生は、本業がイラストレータ。児童書のイラストを多く手がけられております。
しかし、ご本人の描いたマンガの、この素晴らしさはどうでしょう!
あなたの人生のやや辛い時期に一冊携えておけば、きっと力になってくれます。

とかいって、本屋でももう入手できないのか……
そこで電子書籍ですよ! Amazonさん、大庭先生、そしてこの素晴らしい本を出してくれた株式会社 宙(おおぞら)出版の皆様、いまなら迷わず電子書籍に参入です。紙の本を既に持っているわたしが必ず買いますから!

ふう、さすがにこれだけ言っておけば電子書籍化を検討してくれるに違いない。

実はこの他にも一冊あるのですが、それはまたわたしが再読してからご紹介します!

トモネン
トモネン(中古品)


Googleの検索リンクです。
https://www.google.co.jp/#q=%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%83%B3

2014年04月15日

忘れようのない衝撃『童夢』

もう30年ぐらいマンガを読み続けています。

いくつもの素晴らしい作品に出会ってきました。

その中でも一際忘れがたい出会いについて書いてみます。

残念ながらKindleにはなっておらず、もう紙の本も中古でしか入手できません。


その日、中学生のわたしは家から自転車で20分ほど離れた本屋でいつものように立ち読みをしておりました。

一部の書店ではマンガにカバーがかけられるようになっていましたが、まだその書店はカバーがかかっておらず、皆が自由に本を読める貴重な空間でした。

わたしはもっぱらSF小説を愛読しており、マンガでもSFものは大好きでした。

そのとき、その本は新刊として平積みになっていました。
灰色の表紙。ごちゃごちゃとしているのにどこか乾いた絵。崩壊した何かの前に子供が一人。
オビに「いまコミックはここまできた!」の文字。

タイトルは童夢

ほうほう、コミックはどこまできたの?
軽い気持ちで読み始めました。

一ページ。
二ページ。
三ページ。

これは一体なんだ?

もう心をつかまれていました。

そこに広がっている世界のリアリティ。
不気味さ。
静かに静かに、不穏な空気を静かに暖めて、物語はぎりぎりまで緩やかに広がっていきます。

そして、一度破裂すると、もう後は連鎖連鎖の激しさ。ああ、これはまったく新しいものだ。

破壊。破裂。怒り。破壊。

そして、突然の静寂。

物語が終わった後も、しばらく呆然としていました。

わかるのは歴史的な傑作と巡り会ったということ。

そのまま購入。と思いましたが、中学生のわたしのポケットにはそんなお金がありませんでした。

そのまま自転車に乗り、慌てて家まで国道を20分ばかり。ストア(と呼ばれていたスーパー)を越えてフードセンターの前を越えて団地の四区から三区へ。家に帰るとそのままなけなしのお小遣いをつかんで三区から四区へ。フードセンター、ストアを越えて国道を20分ばかり。

そのままお買い上げでございます。

その後、これを越える衝撃には未だ出会っていません。

いまコミックはここまできた。

どこまでかわからないけど、あのとき、あの本屋では確かに来ていました!

2014年02月16日

水木先生ならこれ『のんのんばあとオレ』

はい、本日も紙のマンガ本を紹介します。
言わずと知れた巨匠水木しげる先生の作品です。
水木作品の膨大な作品群を把握できているのは、世界中でも京極夏彦先生ぐらいしかおられないのかと思いますが……
わたしが子供の頃に家に虫コミックの鬼太郎があって、マンガを読み始めた三十五年ぐらい前からちょくちょく触れる機会はありました。

いままで読んできた水木作品の中で一番のお気に入りがこれです。

のんのんばあとオレ



水木先生の自伝的なオハナシもいくつかありますが、これは少年期のみにスポットを当てた上で創作も加えてあり、綺麗に話がまとまっております。

水木先生の自伝に出てくるお父さんの存在が、なかなか素晴らしいのです。こんなおっさんにわたしはなりたい。あ、いつのまにかそうでないおっさんになってしまっている。もう無理ですか。

病気であっさりと人が死んでしまう厳しい時代でした。そういった日常の中でたくましく生きていく子供達の姿が活き活きと書かれており、また少女達のエピソードがこの作品を忘れがたいモノにしております。

とりあえず、AmazonのページでKindle化希望ボタンを押しました。