2014年02月11日

そのまま泡になりたい『8月のソーダ水』

はい、紙のマンガのオススメです。
コマツシンヤ先生の『8月のソーダ水』

……どこでこれを知ったのか、もう忘れてしまいました。
なぜか手元にあります。
でも、重要なのはいまここに、わたしの手の中にこのかわいらしい本が存在していると言うことでございましょう。

物語というものは、読み手を異なる世界へと連れて行ってくれます。
マンガでも小説でも映画でも空想でも。

美しい水色の海、水色の空、白い雲、白い泡、白い建物、水色の影。
海辺の街に住むリサという少女が出会う心躍る小さな冒険。
いつか見たいと思う景色。いつか見たと思いたい景色。
そんなものがこの街には広がっていました。

……もう、このマンガの住人になってもいいですか?
そのまま帰ってこなくてもいいですか?

よし、まずはさよならの練習から始めよう。

8月のソーダ水

2014年01月21日

紙の本ですが……『よつばと!』

本日は電子書籍がない紙本のみのマンガをご紹介です。
このブログはKindle本を紹介するのが原則ですが、そんなわたしの作ったルールなどこの作品の前では意味を成しません。
メジャー中のメジャー作品。あずまきよひこ先生が描かれているこのマンガです。

よつばと! 1巻


既に1000万部以上売れているマンガを紹介することに意味があるのかというご指摘もあろうかと思いますが、現在12巻まで出ているこの作品、一人当たり10冊持っていると考えると、100万人が読んでいることになります。たかだか日本の人口の1%に過ぎません。
視聴率1%のテレビ番組は、おそらく『誰もが知っている』とはみなされないでしょう。
まだ99%の人がよつばと! を持っていないなんて……

さて、このマンガをオススメしたいのは主に次のような人です。

・おもしろいマンガが読みたい。
・ほんわかとした気分になりたい。
・優しい気分になりたい
・おもしろいマンガを読んでほんわかとした気分になりたい
・おもしろいマンガを読んで優しい気分になりたい
・ほんわかとした優しい気分になりたい
・おもしろいマンガを読んでほんわかとした優しい気分になりたい
・順番を変えることが許された場合、いくつの組み合わせが存在するか?

おお、こうして書いてみるといつもの内容紹介以上に何も書いていないに等しい状況に。
まあ、いいや……
タイトルの『よつばと!』は『よつば&』の意味です。
国籍不明の元気な少女『よつば』とその周りの人が繰り広げる賑やかだったり穏やかだったりする日常を描いた作品です。激しく感動的なことやとんでもない事件は起こりません。基本的に一話で一日くらいしか時間が経過せず、作者が日々を丁寧に描写するので、連載から10年以上が経過していますが、マンガの中の時間はまだ1年も過ぎていないのです。おお、逆サザエさん現象! ……何が逆なのかよくわかりませんが。

多分、よつばが来年になって小学校に入学するところでお終いじゃないかと思うのですが、どうなるのでしょう。
印象に残るエピソードがたくさんある、永遠に続いて欲しいマンガの一つです。

よつばと! 12巻