2019年12月20日

ミステリで覆す『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

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昼寝研究所寝言レポート#2097

というわけで、読み終えました。
相沢沙呼(あいざわ さこ)先生の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を。
あ、城塚翡翠は「じょうづか ひすい」と読みます。

ミステリを読んでいると、時々すごい作品に出会うことがあるわけです。
こちらの考えの及ばない展開を目の当たりしたときの『うわー、なんじゃそりゃ〜』と驚かされる快感。

もちろん、そんなことは滅多にありません。

『占星術殺人事件』『しあわせの書』『ユダの窓』『ホッグ殺人事件』など。
あるいは『隻眼の少女』『今はもうない』『戻り川心中』『暗黒館の殺人』『奇想天を動かす』『七回死んだ男』など。

それらの、滅多にない至福の時間を、この作品で味わうことができました。

もうね、なんというかね、これ、アレなんですよ。
かつて森博嗣先生が某作家の本を読みながら何度か言及していた、とある趣向。
そんな感じなんですよ!
すごい! そして美しい……
奇跡がミステリで覆される。そんな瞬間を見ました。
もう、この作品が今年のこのミス1位なのもガクガクしながら納得ですよ!
多くの人がこの楽しさを知っているんだと思うと笑えてきます!
おもしろかったね!



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Mリーグ12/10の第一戦。近藤さんの戦いを見ております。
やばい。もう、なんだこの戦い。
こちらもおもしろい……

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というわけで昨日2019年12月19日の自作Kindle有料版ダウンロード数は0冊。無料版が4冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は2673ページ。ありがとうございました。

おもしろい小説を立て続けに読んだので、とても満足です。土日はマイペースで頑張るぞ〜

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

2019年12月17日

なんだこれすごいぞ『彼女は死んでも治らない』

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昼寝研究所寝言レポート#2094

日記を書くのがとても楽な時があるってのはつまり書く内容が決まっている時なんだけど、それでも油断できないのは伝えるべき内容がもうこれは完全に決定的に揺るがなくてつまり書いた瞬間に結論が出てしまって図らずもその次の行からは蛇足あるいはミミズの足てきな何かになってしまう可能性がけっこう大きいからなのでした。

というわけで大澤めぐみ先生の『彼女は死んでも治らない』読み終えました。
はい、傑作でした。以上。

……蛇足ですが作者のミステリに対する適切なツッコミや、軽めのストーリーの中にふわふわと浮かぶアレやコレや。
ミステリとしてあり得ないお話なのですが、それをこう、なんか無理矢理にミステリに仕上げているなあ、と思ったら思いの外ミステリだったというかなんというか……この「いきなり死んでいる」&「即、謎解き」というパターンはミステリに対する「ミステリって探偵が出てくるまでが長くて詰まらないことが多いよね」ということへのアンチテーゼ的なものかと思ったのですが、まあ、その予想も超えてどこへ行くというお話でした。
いやあ、なんというか、すごいものをただ呆然と見ているだけでしたよ。
ミステリのフォーマットではないかもしれないけれど、間違いなくミステリ愛に裏打ちされたストーリー。
良いものを読ませていただきました。

……ミミズの足ですが、思わずAmazonにレビューを書きました。

わたしはミステリ好きで古典的な作品を中心に読みふけった過去があって特に好きなのはディクスン・カーだったりするわけですが……なんだこの軽めで現実味がなくてまったくあり得ない設定から繰り出されるアクロバティックな離れ業は! この作者さんを読むのは初めてでしたが、例えば『七回死んだ男』『生ける屍の死』あたりが好きな人には是非オススメしたいです。




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昼休みに某所へ行ったら、マンガコーナーに『このマンガがすごい2020』で選ばれた作品の棚ができていて、1位を取った作品はそのことを主張するオビ付きの平積み。そして『このマンガがすごい2020』が普通に2冊並んでいたので「あ、回収騒ぎがあったけど、再版されたんだ。よかった〜」と1冊買って戻る途中でふと気になってネットを見るも、再版されたという記事はどこにもないのでした。
メルカリを見ると1冊5000円ぐらいで売られています……
あれ? これはもしかして回収されていないもの?

まあ、よくわかりませんが、とりあえず入手できて良かった良かった。
週末にゆっくり見ます。

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というわけで昨日2019年12月16日の自作Kindle有料版ダウンロード数は4冊。無料版が0冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は2867ページ。ありがとうございました。

よし、おもしろい小説を読めたので元気になりました〜
自分の書く物語もおもしろくなるぞ〜と信じて書くぞ〜

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

2019年10月18日

『雪が白いとき、かつそのときに限り』読了

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昼寝研究所寝言レポート#2034

結局、昨夜日記を書いた後に最後まで読んでしまったのです。
陸秋槎(りく・しゅうさ))先生の『雪が白いとき、かつそのときに限り』を。

おお……ちょっとあのラストの展開がアレなので前作が100点とすると85%。まあ、単位が違うので比べるものでもないのですが。
密室のトリックは小粒ですが、気に入りました。
しかし……

もちろん、三作目が出たら読んでしまうでしょう。



あとは、カササギ殺人事件の作者の新作を読もうか、途中で中断している去年の話題作を読むか……途中で挫折している一昨年の話題作を読むか……
と思ってAmazonのオススメの本を見ていたら、ヒラリー・ウォーが新訳で出ているという……これも読まずにここまで来てしまったなあ。
おもしろいのかなあ……

というか、パトリック・クェンティンやクレイトン・ロースンの本を出すときには単行本の値段で良いから、電子書籍でも出してくれないかなあ……
こうして、優れたミステリを読みそびれることにすっかり慣れてしまっているのですが……

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六花抄の表紙作成について、明日Skypeで打ち合わせ。小説を読んでいただいたので、その内容について摺り合わせです。
まあ、わたしの力量不足でわかりにくいものを書いてしまったのがアレなんですよ。もう、このまま修正もしなくて良いか、などと思ってしまっているわけですが……

いま、改めて読み返しております。
まあ、自分でおもしろいと思って書いたから、おもしろいわな……

ニコウとガコウという二人の名前の由来などを今一度確認。まあ、由来がわかったところでさほどの意味はありませんが。



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さよならポニーテールのベストをタワーレコードで予約すると通常特典のエコバッグの他に缶バッジがもらえるというので、さっそくタワレコ通販サイトで申し込もうとメールアドレスを入力している途中で、タワレコのポイントカードがアプリになったやつを持っていることに気がつきました。ここにもメールアドレスを入力したような……で、このアプリからもタワレコの通販サイトを呼び出せるのですが……ブラウザを呼びだしているだけで、そこで改めてログインする必要があるという謎の仕様。なんだこれ……
ポイントカードのアプリからうまいこと連携して予約しないと、ポイントが付加されないのではないかと心配して未だに予約できていないという……
買う気はあるのに……

ベスト盤は3枚組。
https://natalie.mu/music/news/350174

おお、一部知らない曲もありますが、まあ、納得の選曲かなあ。
と思ったら天気予報の恋人が入ってないし、放課後れっすんも抜けてる……そこは熊じゃないだろ! などというのもベスト盤の楽しさ。



まあ、これもベスト盤的ビデオクリップ。放課後れっすんも聞けます。というか、すごいビデオだな……これを映像特典でつけて欲しい……


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というわけで昨日2019年10月17日の自作Kindle有料版ダウンロード数は2冊。無料版が1冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は1386ページでした。ありがとうございました。

『チョコレートの天使』がSF・ホラー・ファンタジーのランキングで未だに1位です。そして、Kindle全体の有料本ランキングでも143位という順位。
これ、もしかして、Prime Readingでたくさん読まれている、ということなのでしょうか。
うーむ……数が公表されないからまったくわからない。というか、無料キャンペーンをやっていた時に、多くの人がこの本の存在を知って、Primeで読み出した、ということなのでしょうか。購入した方が手っ取り早いと思うのですが……
……でもこの考えにまったく自信が持てないのは、他の本の数字に目立った動きがないという現実があるから。



それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

2019年09月23日

本格探偵小説の愉悦『絞首商會』

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昼寝研究所寝言レポート#2008

はい、本日も雨は降らないっぽかったので洗濯物を干してから病院へレッツゴー。

うわー、昨日はすっかり秋めいていたのに、今日はちょっと日差しが夏のぶり返し。暑い……

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コロンボは『逆転の構図』を見ました。おお、シスターとのやりとりがおもしろい。
最後の決め手となる引っかけは、今となっては古いモノですが、わかりやすくてすっきりします。
犯人は「チキチキバンバン」の人か〜

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さて、昨日から読んでおりました『絞首商會』です。
病室でも結構読みました。

そして、ついに先ほど読了しました。

これ、デビュー作としては事件が地味です。不可能犯罪でもなく、猟奇的なものでもない。
しかし、幾つかの魅力的な謎が提示されます。さらにこの小説の世界観と、容姿端麗であり元泥棒の肩書きを持つ探偵のキャラの強さ。
さらに、次々と起こるイベント。女性陣の活躍も楽しませてくれます。
まあ、第60回メフィスト賞受賞というのが、その「ただの地味な事件ではない」ということを読者に予感させてくれるでしょう。

終盤で語られる真相。
アレですよ。探偵のセリフに傍点。
おお! 来た!
ミステリを読んでいて時折味わえる楽しい驚きですよ!
そのひと言が楽しすぎる〜こんな妙な理屈、聞いたことがない!

というわけで、堪能しました! 細かいところまで世界がキッチリと構築されていました。
素晴らしい。
古い探偵小説や、チェスタトン的なしびれるロジックが好きな人はぜひチェックを。

夕木春央先生の『絞首商會』です。
ひいき目線ですが、強くオススメいたします。



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病院からの帰りはTシャツ一枚だと寒いぐらいになっていました。
まあ、30分ぐらい自転車を漕ぐので、最後の方は汗をかきますが……

明日は何を着ていけばいいんだ?

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というわけで昨日2019/09/21の自作Kindle有料版ダウンロード数は1冊。無料版が5冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は865ページ。ありがとうございました。

よし、来週から小説頑張るぞ。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。