2016年12月17日

キクニさんのミステリ愛がこんな形に!『本格力』

昼寝研究所寝言レポート#1001

はい、いつも通り風邪がぶり返し続けているおっさんがへろへろになって病床からお送りする寝言日記の時間です。

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一日寝ておりました。
そして、朝にAmazonから届いた喜国雅彦/国樹由香 著『本格力』を一気に読んでしまいました。
弱った状態で500ページ以上ある本をずっと読み続けることができるほど楽しい内容でした。

喜国さんがメフィスト誌に9年に渡って連載していた『いま読む価値のある古典ミステリはどれか?』というとてつもない労作です。

喜国さんといえばわたしが学生の頃に『傷だらけの天使たち』で話題をかっさらったマンガ家です。竹書房の作品も楽しめました。
あるとき氏がメフィストでマンガを連載されているのを見て驚きました。よほどミステリに造詣が深くなければ不可能な作品だったのです。

で、そこから喜国さんが国内屈指のミステリマニアであることを知りました。
単行本になった『メフィストの漫画』も購入して堪能しました。

が、本棚探偵シリーズは読んでないんですよ……
学生の頃は古本を集めるのが好きでしたが、いまは物理的な制限があるので、もう電書しか買わないことになっておるのです。

本棚探偵はKindleになっていないし、今回の『本格力』も紙の本しかないのですが……
あまりに欲しかったので、特例ということで。(この日記を書いている途中でKindle版の存在に気がつきました)

いや、買って正解でした。
喜国さんの蔵書の中から毎回テーマを設けて古典ミステリを選び、それを博士と女子高生が読んで「おもしろいかおもしろくないか?」を採点するという企画。題して『H-1グランプリ 本当にお勧めしたい古典を選べ!』というものです。
第1回は『乱歩が選んだ名作たち』ですよ!
『アクロイド殺害事件』『黄色い部屋の謎』『赤い館の秘密』『赤毛のレドメイン家』『トレント最後の事件』を読んだ女子高生の反応やいかに? (まあ、そういうカタチの連載です)

いやあ、おもしろかったです。
個人的にはカーが「歴史ミステリ」と「密室もの」で取り上げられているのが嬉しかった!
もちろん、多くの作品が『今更読むのは辛い』となっております。
おお、よくぞ言ってくださった。ミステリ愛にあふれる喜国さんのキャラだからこそ可能な試みなのです。

そして、パートナーの国樹さんによる、日常の喜国さんの人柄も意外でおもしろかったです。
一瞬だけ姿を現す摩耶先生。どんだけ優しい人なんだ……

古今東西の気になるミステリの一節を抜き出してのエッセイや、なぞの名言集「ほんかくだもの」と遊び心満載。

というわけで、昨日に続いて1001回目を飾るにふさわしい作品をオススメできて嬉しい限りです。

紙の本ですが、本格ミステリ好きなら『ああ、古典の多くを読んでないけど、読まなきゃだめ?』と思うことが多々あるかと。
そんな人への格好のガイドブックです!(……狭い市場だな)

あれ?
いま見たらKindle版が出てる!
しまった−!
やってしまった!
病気でぼんやりしている頭で注文したから見逃していました……

……まあ、いいか。今日という病の日が有意義に過ごせたのだから、感謝しかありません。

というわけでKindle版のリンク。



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本日の有料Kindle本のダウンロード数は有料版2冊。無料版2冊。
既読ページ数は63ページでした。
ありがとうございます。
昨日は久々に1000ページを超えましたが、もう500前後が平均になりつつあります。

本日は新作の表紙を作成。
あと、本格力を読んでちょっと考え直すところがあったので、一部を修正しようか迷っております。

というわけで、本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
・2016年11月のKindle売り上げ

posted by Red56 at 20:25| Comment(0) | その他のオススメ

2016年12月05日

耳からの安らぎ

昼寝研究所寝言レポート#989

さて、いつも通り毎日一つずつ何かを忘れていくおっさんがJRなんとか線の車内からお送りする寝言日記でございます。

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さて、延々と人々の書き込んだ映画『この世界の片隅に』の感想を読んでおります。
ある重要な出来事があって、それが事前にわかってしまうとちょっと興醒めでしょうから、映画を観たい方はあまり情報を集めようとしない方がいいかもしれません。

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さて、あいかわらず毎日ポッドキャストを聞いています。
スマートフォンはZenFone2をメインで使っているため、ポッドキャストを聞くのもAndroidのアプリです。
いろいろ試そうとしましたが、二番目ぐらいで使った「Podcast Addict」を延々使い続けています。
まあ、良い感じだと思います。

長年『くりらじ』だけで事足りると思っていましたが、以前から自転車ロードレースの季節になると中心人物のBJが中継の仕事で全国を駆け回るので途切れがちになっていました。会社を立ち上げてからはかなり多忙なようで、なかなか更新が厳しい感じになってきました。

こちらは毎日新しい何かを聞きたいわけです。

というわけで、いまは『大竹まことのゴールデンラジオ』を中心に聞いています。
これ、月から金の平日に長時間やっている文化放送のラジオから、三つのコーナーを抜き出して三本のポッドキャスト番組として無料配信しているのです。
お笑いスター誕生で衝撃的だったシティボーイズの大竹さんももうかなりのお年ですが、なかなか味わい深いというか、いまだに笑わせてくれます。
日替わりで女性のパーソナリティがパートナーになりますが、それも飽きさせない秘訣となっております。

http://www.joqr.co.jp/golden/

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あ、また座れないです……

他のポッドキャストの話はまた今度。

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本日2016年12月5日の20時08分のKindle有料版のダウンロード数は1冊。無料版は3冊。
既読ページ数は532ページでした。
ありがとうございました。

おお、いきなり座れた。
でも、もう新大阪。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと

posted by Red56 at 20:12| Comment(0) | その他のオススメ

2016年12月03日

その映画の世界に浸りました『この世界の片隅に』

昼寝研究所寝言レポート#987

さて、いつも通り難波の法善寺横町で何やら苔むしたお地蔵さんに水をかけてから近くのオシャレなサロン・ド・テ アルションからさえないおっさんがお送りする寝言日記でございます。

アフタヌーンティーセットを注文。
うーん、セットのマカロンはいらんなあ……
というか、モンブランの中身もマカロンって止めて欲しいです。
ああ、ちょっと失敗。
でも、セットで頼んだ紅茶の『野ばら』は酸味があってよかったです。

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というわけで、難波のTOHOシネマズで映画『この世界の片隅に』を見てきました!

……すごかった。
……とてもすごかったです。

原作は発売当時に購入して、いまだに本棚にありますが、再読ができないままでした。
で、ストーリーをかなり忘れていたので、実に新鮮な気持ちで楽しめました。

もう、冒頭のおつかいのシーンから心を掴まれました。壁に荷物を押し当てて首のところで結ぶ動き。
アニメでこれをやられると説得力があります。

そして、一番気になっていたのは主人公すずを演じるのんさんの声がちゃんとあっているのかということ。
ここが駄目だと辛い体験になることは容易に想像できます。
で、始まってみたら……
おお、ぴったりやんけ。

素晴らしい。本当に素晴らしい。

こうの史代先生のすさまじい原作を、このような完成度の高いアニメに仕上げたことへの驚き。
片渕須直監督というこだわりの職人がいて初めて可能になったクオリティ。

もう途中で何度も泣いて笑ってという映画でした。

惜しまれるのはわたしがクラウドファンディングで支援し損ねたこと。
藤崎ほつまさんは支援されて、エンディングで名前が出るんですよね……うらやましい。
ほつまさんの名前を探そうと思いましたが、紅で描かれる絵の方が気になって見つけられませんでした……

とにかく、幸せな時間を過ごせました。



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というわけで今年になって数年ぶりに映画館へ足を運び、観たのが『シン・ゴジラ』と『この世界の片隅に』という奇跡の傑作二本。『君の名は。』は観ていませんが……

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本日2016年12月3日22時37分のKindle有料版のダウンロード数は1冊。無料版は7冊。
既読ページ数は727ページでした。ありがとうございます。

というわけで、いまは家でゆっくりと日記を書いております。
映画のパンフレットを見て、いろいろな記事にうなずいております。

それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと


posted by Red56 at 22:42| Comment(0) | その他のオススメ

2016年10月20日

続く限り読みます。『本の雑誌』

昼寝研究所寝言レポート#943

さて、本日もくたびれたおっさんがJR京都線の車内の四人がけの椅子にちょこんと座ってASUSのTransbookTChi90(そろそろ名前を忘れているので正確かどうかわからない……)を開いてぺたぺたキーボードを打ってはごぶぶとかぶぐふぅといった小さな笑い声を発しながらお送りする日だまりのような寝言日記でございます。

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本の雑誌2016年10月号は通巻400号記念。
そうなのです。
本の雑誌社の主要製品である『本の雑誌』が400冊目。
月刊誌でなかなかできることではありません。
確か、初期の頃は季刊誌。そこからなんとか頑張って今のカタチになったわけです。
わたしももう20年ぐらい定期購読しております。
数年前には会社存続の危機に。

そもそも、この雑誌は人気作家の椎名誠氏が作家になる前に作ったものです。
というか、本の雑誌社も本の雑誌を作るために作った会社で、椎名さんがサラリーマン時代に無類の本好きである目黒さんと出会ったところから始まっているわけです。

この雑誌はほぼ全ページが本について書かれているという希有な雑誌。
最初の頃はしがらみができると自由な記事が書けなくなるという理由で出版社の広告は取らなかったそうです。

とまあ、その辺りのなんとも劇的なお話は『本の雑誌風雲録』等に詳しいので興味を持たれた方は是非お読みください。

しかし、ここへ来て椎名さん目黒さん沢野さん木村さんという創始者の方々が表舞台から退き、ユニークではあるけど落ち着いた感じになってしまった感は否めません。
吉野朔実という無二の才能を失ってしまったのも大きな痛手です……
これからどうなるのか。

おもしろい雑誌ではありますが、常に先行き不安な小さな雑誌社。
なんとか頑張っていただきたいモノです。

あと、そろそろ電子化を視野にいれていただきたいと思います……
ダメっすか?

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本日の2016年10月20日の21時55分現在Kindle有料版のダウンロード数は1冊。『八月の翼』でした。
これも結構オモシロイお話だよなあ……でもきっとまだ誤字脱字があるに違いない……
既読ページは546ページ。ありがとうございます!

というわけで、まもなく新大阪。
本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。

赤井五郎のKindle書籍一覧。iPhoneやAndroidの無料Kindleアプリで読むことができます。
未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
posted by Red56 at 21:59| Comment(0) | その他のオススメ