はい、いつも通り風邪がぶり返し続けているおっさんがへろへろになって病床からお送りする寝言日記の時間です。
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一日寝ておりました。
そして、朝にAmazonから届いた喜国雅彦/国樹由香 著『本格力』を一気に読んでしまいました。
弱った状態で500ページ以上ある本をずっと読み続けることができるほど楽しい内容でした。
喜国さんがメフィスト誌に9年に渡って連載していた『いま読む価値のある古典ミステリはどれか?』というとてつもない労作です。
喜国さんといえばわたしが学生の頃に『傷だらけの天使たち』で話題をかっさらったマンガ家です。竹書房の作品も楽しめました。
あるとき氏がメフィストでマンガを連載されているのを見て驚きました。よほどミステリに造詣が深くなければ不可能な作品だったのです。
で、そこから喜国さんが国内屈指のミステリマニアであることを知りました。
単行本になった『メフィストの漫画』も購入して堪能しました。
が、本棚探偵シリーズは読んでないんですよ……
学生の頃は古本を集めるのが好きでしたが、いまは物理的な制限があるので、もう電書しか買わないことになっておるのです。
あまりに欲しかったので、特例ということで。(この日記を書いている途中でKindle版の存在に気がつきました)
いや、買って正解でした。
喜国さんの蔵書の中から毎回テーマを設けて古典ミステリを選び、それを博士と女子高生が読んで「おもしろいかおもしろくないか?」を採点するという企画。題して『H-1グランプリ 本当にお勧めしたい古典を選べ!』というものです。
第1回は『乱歩が選んだ名作たち』ですよ!
『アクロイド殺害事件』『黄色い部屋の謎』『赤い館の秘密』『赤毛のレドメイン家』『トレント最後の事件』を読んだ女子高生の反応やいかに? (まあ、そういうカタチの連載です)
いやあ、おもしろかったです。
個人的にはカーが「歴史ミステリ」と「密室もの」で取り上げられているのが嬉しかった!
もちろん、多くの作品が『今更読むのは辛い』となっております。
おお、よくぞ言ってくださった。ミステリ愛にあふれる喜国さんのキャラだからこそ可能な試みなのです。
そして、パートナーの国樹さんによる、日常の喜国さんの人柄も意外でおもしろかったです。
一瞬だけ姿を現す摩耶先生。どんだけ優しい人なんだ……
古今東西の気になるミステリの一節を抜き出してのエッセイや、なぞの名言集「ほんかくだもの」と遊び心満載。
というわけで、昨日に続いて1001回目を飾るにふさわしい作品をオススメできて嬉しい限りです。
紙の本ですが、本格ミステリ好きなら『ああ、古典の多くを読んでないけど、読まなきゃだめ?』と思うことが多々あるかと。
そんな人への格好のガイドブックです!(……狭い市場だな)
あれ?
いま見たらKindle版が出てる!
しまった−!
やってしまった!
病気でぼんやりしている頭で注文したから見逃していました……
……まあ、いいか。今日という病の日が有意義に過ごせたのだから、感謝しかありません。
というわけでKindle版のリンク。
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本日の有料Kindle本のダウンロード数は有料版2冊。無料版2冊。
既読ページ数は63ページでした。
ありがとうございます。
昨日は久々に1000ページを超えましたが、もう500前後が平均になりつつあります。
本日は新作の表紙を作成。
あと、本格力を読んでちょっと考え直すところがあったので、一部を修正しようか迷っております。
というわけで、本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。
未消化のネタ
・困ったときには自作小説の紹介
・困ったときには詩のような戯れ言を垂れ流すこと
・2016年11月のKindle売り上げ