うわー、どうした。ここ数日、PV(ページビュー。閲覧数です)がじわじわと増加してます。
今日は200を超えそうです。
まあ、以前もそういうことがありましたが、無事に沈下して100前後になりました。
今回もそういうことかと。
とりあえず、モバイル版にGoogleのAdsenseを貼りましたが、いかがでしょうか。
……迷惑ですか?
……どうせクリック数はアレなんで、外しても痛くもかゆくも丸くもないので、全然いいんですよ。
ただちょっと悲しいだけ。ちょっとぐらい悲しくったって、人はたいてい生きていけるんだ。
さて、本日から新しいエントリとして「オススメ密室ミステリ」を開始します。
できればシリーズとして続けていきたいと思います。
さて、記念すべき第一回は……
黄色い部屋の謎です!
これを外すことはできません。
密室ミステリって何?
という人に最初に読んでいただきたい。
できれば高校生ぐらいでクリアしていただきたい作品です。
なぜなら、探偵役のルール・タビーユ君が若干18歳でこの難事件を解く、ということもありますが、
・素晴らしい密室トリック
・廊下での鮮やかな人物消失トリック
・意外な犯人
その全てがいま読むと「なんじゃそりゃ」的な扱いを受けかねないのです。
闇雲にスゴイことを言い放つタビーユ君にしびれるには若さが必要かと。
まあ、
wikipediaによれば書かれたのが1907年。100年以上前です。
その頃には当然すさまじい反響だったようですが、そこからのミステリの発展がありますから。
まだミステリずれをしていないうちに読むべき傑作です。
わたしも、高校の頃に読んでいたく感銘を受けました。
で、その頃に国語の先生が授業で「人前で三分以上のスピーチ」を実施していたのですが、クラス全員に順番で回ってくるわけです。
テーマは何でも良かったと記憶しております。
わたしはこの「黄色い部屋の謎」の密室事件発生時の様子を教壇で10分ほど熱演したものです。
高校から引っ越した先の田舎の学校だったので、あまり親しい友達もできない状況でしたが、まあ、いま風に言うなら「痛い奴」の先駆であったのだなあと、いまとなっては血の涙を流しながら微笑んで振り返ることのできる過去です。
この作者の作品で一般的に知られているのは「オペラ座の怪人」でしょう。
だけど、ミステリ好きには「オペラ座」を読んだことはないけど「黄色い部屋」はもちろん読んでますよ!
というやや歪んだチョイスを誇らしげに語る人もいることでしょう。そう、わたしですよ。
密室とはなにか。
鍵のかかった部屋の中に横たわる他殺死体。
しかし、そこに犯人の姿はない。
これが基本スペック。
普通に考えたら「そりゃあ、無理じゃろ」となります。
そうなんですよ。無理なんです。そんなことは不可能です。
ところが、その不可能が鮮やかな推理によって合理的に解き明かされる。
その時の驚き。その爽快感。
総じてミステリというのは不自然なものです。
事件が起こり、調査が行われ、犯人が明らかになる。
これだけのあらすじを延々と追い続けている形式の文学。
それが延々と続いており、愛されている理由はただ一つ。
新しい驚きがここにあります。という作者の気概。その結果生まれる作品の美しさです。
もちろん、全てのミステリが傑作というわけではありません。
低調な作品が腐るほどあり、その中に大きな輝きを放つものが点在するという状況は、マンガや他のジャンルと何ら変わりはないでしょう。
それだからこそ「ミステリ小説」に興味を持ち、中でも「密室」に惹かれたという人に対する道標が必要かと思い、安いワインを飲みながらこんな駄文を書いてみました。
さあ、きっとこのシリーズが始まったことによりでPVもまた落ち着くに違いない!
黄色い部屋の謎
